オニヒトデやサンゴ食巻貝がいるものの、食べきれないほどサンゴがある沖の島。
ぶらぶら泳いでいると、なんとLobactis scutaria クサビライシを発見(多分)!
しかも3個体も!
これまで見逃していたとは悔しい限りですが、四国初記録だと思います。
ビバ!沖の島!(目崎)。

今年も産卵観察が始まりました!と申したいところなのですが、水温が22℃と低く、産卵の多い下弦なのに海中は静まりかえっていました。水温の様子を見ながら、週明けくらいに再開したいと思います。今年もよろしくお願いいたします(目崎)。
9月10日・11日で高知県の高知市より東部にある奈半利町と夜須町に行ってきました。目的はオニヒトデの目撃例が増えてきた高知県東部で、オニヒトデによるサンゴの被害状況等を確認するためでした。
しかし、2地点とも調査時にはオニヒトデを1匹も確認することができず、3m以浅の一部のサンゴが白化していました。一番被害を受けていたのがコモンサンゴ属で、次にミドリイシ属、キクメイシ科の仲間でした。コモンサンゴは完全に白くなっているものが多く見られ、水温状況が改善されても一部死滅の可能性があるように思います。
水温はダイビングコンピューターで30℃を示し、体感でも表層はぬる~いと感じるほどでした。奈半利町では白化以外に、レイシガイ類の小さな集団がいくつもあり、サンゴを食べていました(目﨑)。
写真:1枚目は奈半利町離岸堤
2枚目は夜須町大手の浜
きたーー!久々の未記録種の産卵に出会いました!
種名は骨格をとらないと断定できませんが、ハナガササンゴの♀の放卵を確認しました。
以前確認していたユレハナガササンゴと卵の色は同じで黒っぽい小豆色のような色でした。残念ながら♂の放精は確認できませんでした。
その他にゴカクキクメイシ、フカトゲキクメイシの白(暫定)、コトゲキクメイシが産卵しましたが、どれも産卵した群体数は少なめでした。これから下弦の月にかけてどんどん産卵すると思います。楽しみだー(目﨑)!
写真:1.ハナガササンゴの仲間の放卵
2.ハナガササンゴの卵だけが詰まった塊(何故固まりにする必要があるのか疑問。魚に食べられやすいので、シコロサンゴのように卵をバラバラにして放卵したほうがいいような気がします・・・)
3.ゴカクキクメイシ
4.フカトゲキクメイシ?
5.コトゲキクメイシ
今日もキッカサンゴが産卵しました。ですが、ほとんどがチョウチョウウオによって、卵塊を放出させられていました。その中で一部卵塊をもったままの群体を見つけ、動画を撮ることができました。キッカサンゴの本気の卵塊放出はこんなものではないですが、ご参考までに動画をアップしました(目﨑)。
↓キッカサンゴの卵塊放出
http://www.youtube.com/watch?v=pqFwGpsuS2c
昨日ひさびさに産卵が無かったのでのんびりしていたのですが、今日は岸よりではなくコース上では一番沖側のエンタクミドリイシ1群体の卵塊セットを確認してしまいました。そのため他のミドリイシ属のサンゴを含め、コース上で観察しているほとんどのミドリイシの卵塊セットを再確認しました。結局見つかったのは1群体のみだったので、時期を考えると明日は小~中規模の産卵がある可能性が高いですが、クシハダミドリイシなど他のミドリイシが重なると大変なことになりそうです(目﨑)。
写真)エンタクミドリイシの卵塊セット・枝のアップの写真。よく見ると枝の根元の方にもポリプによっては卵塊をセットしていません。一見、全体的に卵塊をセットしているように見えますが、明日もおそらく産卵すると思います。