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ヒョウモンダコの写真を撮る

2018-05-01 11:00:07 | 日記
当研究所の会計年度・事業年度は5/1~4/30なので、本日が平成30年度の始まりの日です。
気持ちを新たに頑張っていこうと思いますので、皆様、よろしくおねがいいたします。(でもいきなりゴールデンウイーク突入なので、心そわそわです)

下の写真はヒョウモンダコ。フグの毒と同じ神経毒を唾液腺に持つ危険生物として知られており、発見されるとよくニュースになります。四国の西南部の海では比較的普通に見られます。

もう何年も前からヒョウモンダコの写真を撮影したいと思っていましたが、念願かなって今年4月に撮影の機会を得ました。

最高の画質で記録するために導入したばかりの4200万画素もあるフルサイズのミラーレスカメラと90mmマクロレンズで撮影しました。

撮影用の小さな水槽の中を、タコが絶えず動いているのでフレーミングが非常に困難でした。加えて、体色が美しい状態で記録するのも大変でした。

ヒョウモンダコはいつもはもっと地味な色しています。興奮したときに体の色が濃いオレンジになり、ブルーのリングもはっきり出ます。

そこで筆を使ってタコの体をなでたりつついたりして、体色が変わったところを見計らってシャッターを切っています。

大変な苦労をして撮影した一枚ですが、実は腕の一部が画面外にはみ出ていました。フォトショップを駆使し、継ぎ足し加工をしているのですが、結構うまくいったと思います。

こういう加工は標本を記録する写真ではNGですが、教育用の資料写真としてなら許してもらえるのではないでしょうか?(S.NAKACHI)



臨海実習

2015-09-19 14:58:47 | 日記
こんにちは、戸篠です。
15~17日に臨海実習が行われました。
今回は大阪ECO動物海洋専門学校から学生6名と引率の教員1名が参加されました。

1日目の午前は釣り採集調査です。
研究所の威信をかけた釣りダービーは大阪ECOに軍配が上がりました。



午後からは磯採集です。
行きも帰りもちょっとしたロッククライミングでした。







2日目の午前は田ノ浦漁港で市場見学をしました。









昼ごはんは市場の近くで朝定食を食べました。
なんとワンコイン!



3日目の午前はシュノーケリングと箱メガネを使ったサンゴの観察、午後はクラゲの採集・観察を行いました。

とても濃い3日間でしたが、毎晩のごちそうが何よりおいしかったです。



西泊の婦人会の皆様、いつも美味しいご飯ありがとうございます!

戸篠

初めまして

2015-05-21 10:02:19 | 日記
皆様、初めまして!戸篠と申します。
今年の4月より、黒潮生物研究所の研究員として働いております。
大月町に来て今日がちょうど一か月めです。


専門は立方クラゲ類の分類と生活史についてです。
立方クラゲは箱型の傘と強い毒をもつ触手を備えたクラゲたちです。


お盆過ぎに海水浴をするとクラゲに刺されることがありますが、その犯人はだいたい立方クラゲです。
立方クラゲの仲間には、電気クラゲとして知られているアンドンクラゲや、沖縄に生息するハブクラゲなどがいます。
刺されてしまうとミミズ腫れになって跡が残ってしまうこともあるため、要注意です。


研究所では、四国西南部のクラゲ相を把握すべく、日々、サンプリングを行っています。
宿毛湾で採集したクラゲの一部をご紹介致します。


クシクラゲの稚クラゲ
刺胞を持たないクラゲです。



オベリアクラゲ
円盤状の傘を持つクラゲです。拍動が早い!


軟クラゲ目の1種。種同定はこれからです。

これからどんなクラゲに出会うことが出来るのか、とても楽しみです。
クラゲカレンダーを作ることを目標に頑張ります。

戸篠







最強のお掃除軍団

2015-05-12 10:24:17 | 日記
今朝、出勤してみると、なんだか賑やかな声が。
西泊集落のおばちゃんの皆様5-6人が、お掃除に来てくれていました。すでに床はピカピカで、驚くべきスピードとチームワークでどんどん綺麗になっていく様は圧巻!
ただ、母親に部屋を掃除されているようで、なんだか恥ずかしい気持ちも。
これから、週一で来てくださるそうです(目崎)。

小渕研究員、旅立つ

2015-03-01 15:38:34 | 日記
 約3年間研究所でいっしょに過ごした小渕正美研究員が、2月いっぱいで退職することになりました。
次は琉球大学に所属し、オーストラリアなど海外を行き来するそうです。
いろいろなところに一緒に出張で行きましたが、思い出深いのは川平湾と徳島市でしょうか。
どちらもあの夜の出来事が忘れられません。詳しくは書けませんが・・・
では、次の職場でもご活躍期待しています!
目崎

研究所地先沖のエビ礁のいま

2015-01-29 16:31:42 | 日記
サンゴ移植とオニヒトデ駆除のついでに、久々にここに来たのですが、研究所沖のエビ礁はオニヒトデの食害で壊滅的な状況でした。
元々は大きなエンタクミドリイシの多い奇麗な場所でした。
小型のミドリイシ類の加入はほとんどみられず、
回復には10年はかかりそうな感じでした。
救いはミドリイシ類以外の加入はそこそこありました(目崎)。