先日、宿毛湾へクラゲ採集に行ってきました。
ネットでひとすくいすると小さなクラゲがたくさん。
正体はこれです。
コツブクラゲ
口と胃の間にある口柄という部分で、クラゲ芽を作り無性生殖します。
プランクトンネットを水平曳きすると数百個体は入ったでしょうか。
ソーティングが大変なことになります。
その他には
カタアシクラゲモドキ
オベリアクラゲ
です。最近は雨ばかりで、採集に行けてません。
戸篠
今日は前々から気になっていた宿毛市の福良川の河口にある干潟を見に行きました。家から一番近い干潟です。
泥を掘るとシオヤガイやスダレハマグリなど暖海性の二枚貝がたくさんでてきました。アシが生えているところにはフトヘナタリが群れており、交尾している個体がよく目に付きました。石をひっくりかえすとミヤコドリやヒナユキスズメなどの珍しいユキスズメガイ科の貝がへばりついています。また、見慣れない植物がまとまって生えているところがありましたが、これは塩性湿地に生息するハマサジというイソマツ科の多年草でした。すぐ近くの干潟もなかなかおもしろいじゃないですか!(中地 シュウ)
ハマサジ
今日は大月町の橘浦に調査に行きました。今回もいろいろと面白い生き物にであえたのですが、なかでもウチノミナンカイヒトデが一番のヒットでした。佐波(2002)によると、こいつは日本でこれまでに2個体しか採集されていない激レアヒトデ。以前、橘浦から少し北にいった竜ヶ迫(たつがさこ)というところで1個体観察されたのですが、標本がなかったのでずっと探し求めていました。
あとはPleurobranchus mamillatus (カメノコフシエラガイ科)という30cmほどもあるとにかくでかいウミウシがたくさんいてびっくりしました。交接中のものが4ペアと単独のものが4個体ぐらいいて、白いレースのような卵塊もあちこちにありました。このウミウシもウミウシガイドブックによると稀種のようです。
しかしながら、カメラに長いマクロレンズを付けていったので、これら大物の写真が全然うまく撮れませんでした。残念!(中地 シュウ)
ウチノミナンカイヒトデ(ナンカイヒトデ科)
交接中のPleurobranchus mamillatus (カメノコフシエラガイ科)
ペアはこの色違いが多かった。
以前、西泊のサンゴ漁師さんにもらったマツバガニ。研究所の水槽でしばらく飼っていたのですが、東海大学の横地先生が来たので夕食を兼ねた宴会の肴になりました。
丸ごと半海水で煮て食べました。ワタリガニよりもっと身がしっかりしていて味があり、とてもおいしかったです。でかいツメの身は特に美味い!味噌や内子もたっぷりあって立派なメインディッシュになりました。またとれないかなあ。(中地 シュウ)
サンゴ幼生の加入状況調査のための着生板の設置作業を進めています。今日は宿毛市沖ノ島に行きました。とても天候がよく、風や波がほとんどなかったので、作業は順調に進みました。今回もいろいろな面白い海の生き物に出会うことが出来ました。やっぱり沖ノ島は最高です!(中地 シュウ)
また出た謎のナマコ。近いうちに沖ノ島のナマコ調査やりたいです。
このゴールデンウィーク中にプライベートで宿毛市沖ノ島に潜りにいきました。
実は私、自分でお金を払ってダイビングしたのは今回が初めて。いやあ、よかったです。仕事じゃないダイビング。まあ、やることは仕事で潜るときと大して変わらないですけど。
せっかくのファンダイビングなんだから、きれいな魚の写真でも撮ろう!と思ったのですが、いざ潜ると、ついついへんなカイメンとかへんなウロコムシとかへんなヒトデとかへんなスナギンチャクとかに眼がいってしまいます。
今回のヒットは大型の巻貝であるトウカムシ。ブンブクの仲間(ヒラタブンブク)を食べていました。これまで見た中で最大級の大きさのヤマトナンカイヒトデも見れました。また、初めて見るヒトデ(いいものの予感あり)にも出会えたので実りのある1日でした。
今回はいつも沖ノ島で調査を行う際にお世話になっているダイビングショップで潜らせてもらいました。店の人に「プライベートで潜るのは初めてなんですよ!」というと、「へえそうなんだ」といってずいぶんダイビング料金を安くしてくれました。感謝です。できれば月2ぐらいはプライベートで潜りたいですね。(中地 シュウ)