先日、甲浦へ藻場調査へ出かけた時のこと。調査を終えて帰ろうとした私の眼に、港の一角でグラグラと煮立った鉄の大きな鍋が飛び込んできました。 「むむっ！怪しい！」
近寄って見ると、おばちゃんが何やら茶色くて細いものを大量に煮ています。
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<imagedata src="file:///C:DOCUME~1田中幸記LOCALS~1Tempmsohtmlclip11clip_image002.gif" o:title="happy01"></imagedata>「にいさん、これがヒジキだよ。今日はヒジキの収穫の日。これから炊いて浜に干しますよ～。」
そういえば、先ほど藻場調査で潜った場所にもヒジキが生えていました。今年はヒジキが茂る時期が遅かったそうで、例年よりも約一月遅れての収穫だったようです。収穫したヒジキはその日のうちに浜で1時間ほど炊いて、翌日まる一日天日干しするとのことでした。実はこのヒジキも、藻場を作ることで有名なホンダワラの仲間。私はホンダワラの研究をしておきながら、このように乾燥ヒジキが作られるのははじめて見る光景でした。おばちゃんにお願いして、作業を見学させてもらいました。
水でよく洗ったヒジキを・・、
鍋へ、どばーーーーっ！この時、ユズのしぼり汁をコップで4杯ほど入れられていました。
そして炊きあがったヒジキちゃん。黒い！黒光りしとる！美しいっス！
すごいすごいと感動しっぱなしの私たちに、おばちゃんは、
<shape id="図_x0020_3" o:spid="_x0000_i1026" type="#_x0000_t75" alt="happy01" style="VISIBILITY: visible; WIDTH: 12pt; HEIGHT: 12pt; mso-wrap-style: square"></shape><imagedata src="file:///C:DOCUME~1田中幸記LOCALS~1Tempmsohtmlclip11clip_image002.gif" o:title="happy01"></imagedata>「そんならチョットだけ持って帰るかね？炊きたてのヒジキはおいしーヨ！」
そう言って、いま炊けたばかりのヒジキを発泡スチロール箱いっぱいお土産に持たせてくれました。調査でヒジキを観察し、ヒジキが食品になる過程を見学し、そしてお土産にまでヒジキをいただけるとは、この日はヒジキざんまいの一日になり、とても良い経験になりました。ヒジキ感激！！
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<imagedata src="file:///C:DOCUME~1田中幸記LOCALS~1Tempmsohtmlclip11clip_image003.gif" o:title="happy02"></imagedata>持ち帰った炊きたてヒジキは、大葉や玉ねぎとあえて、ドレッシングをかけて食べました。炊きたてのヒジキは、歯ごたえも味も最高で、甲浦の海の香りがしました。（田中）