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地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

縮尺

2008-01-15 10:39:22 | Weblog
縮尺とは実際の自然を地図で表現する時の縮小率を云います。
5万分1,20万分1など、分子を1にする分数の表示方法と、
1インチ1マイル(1:63,360)、6寸1町(1:21,600)のように
実際の距離と地図上の距離を対比する方法があります。
また、分数や言葉によらないで、実際の距離に対応する長さを図示する
線縮尺による表示方法もあります。
このほうが、写真撮影して縮小したり拡大しても縮尺表現を変える必要がないので好都合です。
勿論、両方を併記するのが親切ですが。
誤解されやすいのが、世界地図などの小縮尺の地図です。
球状の地球を平たい紙に表現するため、図法によって異なりますが、
必ず歪が出ます。
一番顕著な例が、メルカトール図法による世界地図ですね。
「縮尺何万分の一の世界地図」などと表現するのは間違いです。
例えば、「赤道上の縮尺 何万分の一」と表現しなければならないわけです。
わが国の古地図のことを、一般に「分間地図」とか「分間絵図」とよく云われますが、
本来の意味は「一分一間のつもり」即ち、3mm/1.80m=1:600 の意味です。
なお、「この地図があの地図より縮尺が小さい」とよく云われますが、
絶対値の小さいほうが縮尺が小さいと理解するといいですね。
一般には、1:50,000を基準に、それより縮尺の小さい(粗い)地図を「小縮尺の地図」といい、縮尺の大きい(詳細な)地図を「大縮尺の地図」と云われています。

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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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そうですよね~ (miy)
2008-01-15 12:23:52
丸いチキュウの地図を作るんですから平面で作成すること事態難しいことですよね。デジタルデータを作る時も最初座標入力をすることがとっても新鮮でした。
大きなものになるほど大変ですし、デジタルデータを繋ぎ合わせる時もこの座標が大切になってくるんですよね~。
さて、miyブログでは、先日のクイズ大会を反省して(?)新たにクイズ大会実施中です。良かったら遊びにきてくださいね!
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アナログ人間より (kuromap)
2008-01-16 11:39:21
miy お姉様へ。完全にデジタル人間ですね。憧れていますし、尊敬します。
小生、地図暦が古いだけにIT化について行けず、中途半端なところを、ウロチョロもがいております。
データを繋ぐなんて、時間のかかる難しい作業なんでしょ。こうゆうところが尊敬の種なんですよ。
クイズ大会申し込んでみようかな~?
でも、クイズに当ったら、素晴らしい賞品どうやって送るんですか?まさか札幌駅まで取りに来いなんて・・・?
“取らぬ狸の皮算よ”
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クイズには是非! (お姉様なんて照れるmiyですっ(~_~;))
2008-01-16 21:34:38
そうですね!大胆にも自費で札幌まで取りに来い!なんていうのも一興でしょうか(笑)
まぁ、今回のは頭ならしのクイズ、賞品はきっと座布団あたりではと…
次はささやかながら何か考えようと思っています
乞うご期待!
今回のクイズ是非お待ちしています!

そうそう、こうしてワケがわからず入社したバイト先でしたけどPCの扱いにすっかり慣れ、
とにかく細かいデータを整理し、つき合わせていく作業が後に勤めたところでとっても役に立ち…。
やはり人間はなんでもやってみておくに限りますね。
このブログもです。
こうして皆さんとこんなに楽しめるなんて考えもしませんでした。
皆様に感謝です
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