1:25,000地形図「剣岳」の剣岳山頂部分です。
左の図は平成16年刊行で、右が平成17年刊行の図です。
左の図には、柴崎芳太郎 陸地測量官が明治40年に事実上の初登頂をしながら、機材運搬が不可能であったため、四等三角点設置に泣いた地図です。
三角標石が設置されていないため、記号は単なる「・」(△ではない)で、かつ、標高数字はメートル単位で区切られ、小数点以下は記されていません。
その上、記録として残るべき「点の記」が残されないのです。
断腸の思いでしたでしょう。
そことは、新田次郎さんの「剣岳<点の記>」(文春文庫)に詳しく書かれています。
その無念を晴らすためか、国土地理院は平成16年度に剣岳測量100年記念として、この地に「三等三角点」を設置しました。なかなかやるね~!
標石は、標石運搬の体験をしてもらうため、希望者を募ったそうです。
実行委員のほかは、新潟工科専門学校、北陸工業専門学校、県立富山西高、国土交通省国土交通大学校からの52名だそうです。
リレー形式で室堂平から雷鳥沢キャンプ場まで約2kmを運び、そこからはヘリコプターで吊り上げたそうです。
なんたって、地中に約60cmも埋め(地上は15cm)、更にその下に「盤石」が置かれるもので、しかも御影石ですから・・・重さは?
測量は、当時の平板測量ではなく、GPS観測によったそうです。
新しい地図には、三等三角点記号で「2997.1」mと記入されています。100年を経て、漸く三等に昇格した三角点です。
しかし、その誤差は1m弱!
左の図は平成16年刊行で、右が平成17年刊行の図です。
左の図には、柴崎芳太郎 陸地測量官が明治40年に事実上の初登頂をしながら、機材運搬が不可能であったため、四等三角点設置に泣いた地図です。
三角標石が設置されていないため、記号は単なる「・」(△ではない)で、かつ、標高数字はメートル単位で区切られ、小数点以下は記されていません。
その上、記録として残るべき「点の記」が残されないのです。
断腸の思いでしたでしょう。
そことは、新田次郎さんの「剣岳<点の記>」(文春文庫)に詳しく書かれています。
その無念を晴らすためか、国土地理院は平成16年度に剣岳測量100年記念として、この地に「三等三角点」を設置しました。なかなかやるね~!
標石は、標石運搬の体験をしてもらうため、希望者を募ったそうです。
実行委員のほかは、新潟工科専門学校、北陸工業専門学校、県立富山西高、国土交通省国土交通大学校からの52名だそうです。
リレー形式で室堂平から雷鳥沢キャンプ場まで約2kmを運び、そこからはヘリコプターで吊り上げたそうです。
なんたって、地中に約60cmも埋め(地上は15cm)、更にその下に「盤石」が置かれるもので、しかも御影石ですから・・・重さは?
測量は、当時の平板測量ではなく、GPS観測によったそうです。
新しい地図には、三等三角点記号で「2997.1」mと記入されています。100年を経て、漸く三等に昇格した三角点です。
しかし、その誤差は1m弱!