地図のいろいろ

半世紀も地図作りに携わっていましたので、この辺で振り返って地図を見直してみようかな~・・・。

海洋情報を知る衛星画像

2009-01-14 15:27:49 | Weblog
海洋情報を知る衛星画像

左の写真は、海の色からクロロフィルーa色素の分布と量を知ることが出来ます。
この画像から、植物性プランクトンの分布と量が解るそうです。
右の写真は、海の色から海表面温度を知ることが出来ます。
これらは、雲を取り除くため1ケ月間のデータを合成したものだそうです。

これらの写真は、アメリカの地球観測衛星Teera とAquaが取得した画像データで、財)日本地図センターが発行している「空中写真・衛星画像」に掲載されている写真の一部です。

さて、
①、クロロフィルーa色素の画像から植物プランクトンの分布と量を知ることが出来るそうですが、このプランクトンは稚魚の大切な餌です。この分布と量から稚魚の状態を知ることが出来ると同時に、稚魚を餌にして生育する魚の分布と量を同時に知ることが出来ます。
時系列に整理してみるとよりその状況が把握できるようです。
また、植物プランクトンは光合成活動で二酸化炭素を吸収しますの、地球温暖化の状況分析にも役立っているようです。

②、海表面温度は、海洋の気候季節変化、暖流や寒流の潮の流れを知ることが出来ます。
時系列に整理することで、温暖化対策に役立っているようです。


昨日の日経に、「国産ロケット 韓国衛星打ち上げ受注」と言う記事が載っていました。
2007年から三菱重工は国から「H2A」ロケットの打ち上げを受注しているそうですが、この衛星=宇宙航空研究開発機構(JAXA)の衛星に、韓国の多目的実用衛星「コンプサット3」(地理情報解析や環境観測などを調査目的にしたもの)を一緒に搭載して打ち上げ、費用の軽減を図るそうです。素晴らしい発想ですね。

今後ますます、海外からの受注を拡大していく予定のようです。
世界市場では一年に20~30機の打ち上げ需要があるそうですから。

しかし、次に素人が心配するのは宇宙での衝突事故ですが!???