ポ 「あれっ、自然派インド料理だって。自然派? どういうことだろう?」
ガ 「お店の前に看板が出ているよ。なになに…。肉や魚をいっさい使わず、野菜は有機無農薬野菜を使用しています…、だって。自然派の僕にぴったりのお店だね」
ポ 「たしかにガブリエルは自然派だよね。その髪は、どう見ても《自然》にしか見えないもの。いやあ、いまの技術はすごいなあ…」
ガ 「うるさいよ! でも自然派インド料理は気になるから、入ってみようね」
(入店しました)
ポ 「へえ、店内はウッディー感覚の暖かい雰囲気だね。女性客が多いや。たしかな食材でローカロリーとくれば、女性にはうれしいだろうなあ」
ガ 「その代わり、肉好きの男性客はあまり来店しないんじゃない? 日本の男はカレーといえば肉、という発想が根強いからね…。それにしても昨日食べた『らん月』のすき焼きはおいしかったよ。僕は肉の中では、牛肉がいちばん好きだね。すみません、ビーフカレーをひとつ…」
ポ 「だから、このお店のメニューには肉も魚もないの! きのこカレーや大豆グルテン入りカレーもおいしそうだけど、本日はベジタブルカレーにするよ」
ガ 「すぐにサラダが到着。ヨーグルト味のドレッシングがおいしいね」
ポ 「このお店のインド人オーナーが日本に移住して来たとき、日本の野菜がまずくて困ったそうだね。そこで有機無農薬の野菜を作ったら、インド並みに味の濃い野菜ができたんだってさ。ほら、ベジタブルカレーといっしょに、ナンとターメリックライスも来たよ」
ガ 「すごいボリュームだ。では、トマトベースのカレーをナンに乗せて…」
ポ 「どうなの? ヘルシーなカレーは?」
ガ 「おいしいよ。野菜もゴロゴロしていて。ジャガイモ、揚げナス、ニンジン、カリフラワー、インゲンがしっかり入っているね」
ポ 「では、ご満悦?」
ガ 「でも、なんだかパンチが弱いような気がするんだよね。たっぷりの野菜がスパイスをおとなしくさせてしまったのか…」
ポ 「そう言われてみれば、ちょっと物足りないかな」
ガ 「量はもちろん十分だよ。コーヒーもついて1000円は十分満足できるけどね」
(お店を出ました)
ポ 「外は寒いね。おっ、神宮外苑のいちょう並木がきれいだよ。へえ、いまは《いちょう祭り》をやっているんだね」
ガ 「そうだ、模擬店でホットワインを飲んでいこうか。温まるよ~」
カレーセット(ベジタブルカレー):1000円