杵柄落語会の重鎮・夢見亭恋歌さんが、メールで「高座」についての解説を送ってくれました。
恋歌さん、ありがとうございます。
恋歌さんのメールを紹介させていただきます。
あちらこちらで、お声を掛けていただき落語口演させていただきます。
ギリギリで落っこちそうな高座、フワフワと動作でギイギイ鳴る落ち着かない高座と様々です。
圓生師匠が、宮中で御前口演の折、宮内庁へ会場の下見を申し入れたそうです。
行ってみると、低く設営されている、高座は坐してしゃべる圓生と椅子に掛けて聞く皇室ファミリーとの目線が水平になるように図られていた。
「これでは、落語はできません」と圓生師匠は、高座の位置を高くさせたそうです。
落語は、膝に手拭いの煙草入れを置いて扇子の煙管を詰めるようなしぐさがあるから、すべての聴衆に演者の膝が見える事が理想。
これでは、圓生が両陛下を見下す事になるが、難色を示される事も無く圓生の言い分通り当日を迎えたそうです。
落語は仏教の方から出たという説もあり、説法をする「たかみくら」(高座)だそうで、舞台と違って高いものなのかもしれません。
膝から上が、お客様の目線に入るという基本で、高座つくりを心掛ける事にいたしましょう。
高座は、仏教の方の「たかみくら」(高座)が起源だったのですね。
宮中での圓生師匠のエピソード、面白く読ませていただきました。