(くりのみ会)のお仲間のFさんから、相田みつを美術館の入場券をいただいたので出かけてきました。
明日まで、「詩人の魂 金子みすゞと相田みつをの世界」を開催中。
土曜日ということも重なり、超満員でした。
相田みつをさんのことは、銀座の阪急デパートに美術館が開館する前から知っていました。
開館すぐに、一度だけ阪急デパートの美術館に立ち寄ったことがあります。
その時の正直な感想は、
「足利の山奥に小さな美術館を開いてもらいたかったなー」でした。
銀座のど真ん中での開館には、違和感を覚えたものでした。
今日も、展示してある相田さんの作品を見るつもりはありませんでした。
相田さんが座右の書として大事にした、岩波文庫の『正法眼蔵』と『歎異抄』を見たかったのです。
残念ながら、ショーケースには『正法眼蔵』だけの展示でした。
私は、売店で売られている相田さんの作品のコピーの色紙やその他の商品には興味は全くありません。
それよりも、相田さんの座右の書である、岩波文庫の『正法眼蔵』『歎異抄』への書き込みを、大事にしてもらいたいと考えるものです。
展示されていた『正法眼蔵』は、時代も経って破損も進んでいます。
相田さんの書き込みのペン&鉛筆も不鮮明になっています。
大事なのは、相田さんの色紙やカレンダーではありません。
相田さんの“学び”の足跡です。
入り口の案内の方にお尋ねしたところ、相田さんの書き込みを写真等で記録していない由。
もったいないですね。
相田さんで商売をするのなら、色紙やカレンダーの販売と美術館の経営で良いのでしょう。
しかし、相田さんは、仏法を伝えたかったと思います。
ならば、相田さんの学びのあと(岩波文庫への書き込み)と師匠の武井哲応師のことを大事にしてもらいたいものです。