この数日、下記の本の本を読んでいる。
『17歳のための 世界と日本の見方』
松岡 正剛著 春秋社 1700円+税
実は、先日、若い教職関係の方々と雑談した。
その時、「上野公園の入り口に立っている銅像は誰?」「皇居前の馬に乗っている武将は誰?」という話題になった。
ところが、なかなか正答が聞けない。
地方出身者だと少々難題かなとも思ったが、最近の若い方は、日本の歴史や日本のことをあまり学校で勉強していないように思う。
本書は、著者の松岡氏が、手塚山学院大学の教授のとき、1年生向きにおこなった「人間と文化」というテーマでの講義録である。
松岡氏も言う。
「なぜか日本人は仏教のことも、着物のことも、三味線のことも知らなくなってしまった」と。
そこで、せめて「世界と日本をめぐる人間文化」という視点で話してみようと思ったそうだ。
内容は、
第1講 日本と文化の大事な関係
第2講 物語のしくみと・宗教のしくみ
第3講 キリスト教の神の謎
第4講 日本について考えよう
第5講 ヨーロッパと日本をつなげる
といった具合であう。
本当に、若者だけでなく、日本人は、自分の国のこと自分の国の精神風土のベースでもある仏教・神道等の宗教のことなど考えなくなったように思う。
まずは、国語教育をしっかりとやらないことには、この国は大変なことになりそうである。