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いらっしゃいませの玄関扉

先日の日曜美術館で、汐留のパナソニック電工ミュージアムで開催中の
ヴォーリズ展にあわせてヴォーリズの建築が紹介されていました。
もはや常套句となりつつある簡素で温かみのある・・・ではありますが、
しかしやはり簡素で温かみのある建築、なのであります。

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今回の巡回展の図録をかねて出版された書籍。お勧めです。

ところで、同じ建築でも、動画で見るのは、実物や写真で見るのとは違った発見も。
例えば玄関扉。
写真は番組でも紹介された旧駒井邸ですが、人物と玄関扉の関係に注目!
ちょうど扉のあるあたりに人物が立っているのに、扉が見えません。
そう、ヴォーリズ建築の玄関扉は中に開く「内開き」だったりするのです。



これ、建築の学び始めに習うのですが、
欧米の住宅建築の玄関扉は内開き。
これは開けたときに招き入れる感じがすることと、
敵に対しては家財道具積んだりして扉が開かないように出来るため。
しかし日本では雨仕舞と、玄関で脱いだ靴との関係で内開きが難しいので、
扉は外開きとするのが通例。

で、自分も永年外開きしか設計したことが無い訳ですが、
こう、カメラの前ですぅーと内に開く映像を見せられると、
「ああ、やっぱ内開きっていらっしゃい、っていう感じがしていいなあ。
 いつかはやってみたい気がしてきた。スゴイしてきた。
 でも玄関広くないと駄目だなぁ。でもでも・・・・・(以下妄想)」
という気になってきましたです、はい。

にしても京都行ったのもう5年もまえかぁ。ああ、京都行きたいっす。
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