いつも見ている景色を、四角い穴から覗いてみれば・・・
いつもとは違う景色が浮かんで・・・ムリリと小さくしぼんだ世界が・・・
無限の時間を漂っているみたい・・・。
ファインダーを覗いて・・・フィルターを通して写る人や景色は・・・
手品でも見ているように騙された世界で・・・
紙の上に写る笑顔や泣き顔・・・
鳥や昆虫・・・風や波の一瞬の動きが止まった世界は・・・
切り取られた心のように写り込んでいる・・・。
電気で表現された画面を覗けば・・・綺麗で繊細な美しさがあっても・・・
アナログな懐かしさや・・・怪しい美しさは感じられなくて・・・
自然から一番遠い暮らしの中と同じように・・・きらびやかな住まいに懐かしさは無く・・・
ただ小さな穴を覗いて表現されるアナログさを・・・古民家の住まいは、ますます美しい姿に仕上げてくれます・・・。
光を浴びて映るフィルムに・・・透明とは言えないクラシカルなレンズ・・・
シャッタースピードに露出、フィルムの感度・・・今では考えられないくらいの作業が始まり・・・
デジタルな画面を見て残す・・・美しすぎる写真の個性は記録になり・・・
四角い穴を覗いて残す・・・味わいのある写真は個性となる・・・。
無骨に美しく映る・・・個性的な住まい造りが始まるような気がします。