暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

養われる

2022年09月21日 | 古民家
 さかのぼる時間が長ければ長いほど・・・見たことも無い不思議な話が聞ける・・・。
映像で見れば、本当なんだと・・・ススリ頭に入って来て・・・
写真で見ると・・・ジリジリと胸に入って来るけれど・・・
薄ぼんやりとした白黒のボケた写真は・・・無理やりねじ込むように目に入って来て・・・
浮世絵みたいに漫画みたいな顔や・・・写実的に仕上がっている絵画を見ると・・・
夢の中で想像するように、ホワリと漂うだけである・・・。

映画のセットのように、乾いた町の中に人が歩いて・・・ミニカーのような車が走る写真・・・
せっかちに行き交う人や車の映像は・・・演じられた喜劇映画の様で・・・
丁髷を結ったオサムライが・・・スフインクスを挟んでの写真は、合成写真みたいで・・・
どうも想像を頭に乗せる事は出来ないような気がしてしまう・・・。

和室の長押の上に並ぶ・・・先祖代々の面々に、思い入れも無い世代と守り続ける意味を知る世代が一緒の暮らしも・・・
少なくなると・・・絵本のような夢物語の暮らしがあった文化や、歴史の積み重ねも知る機会も無く・・・
おじいちゃんのおじいちゃん、くらいの話が立ち止まり・・・大切な記憶にもならず・・・
昔ばなしが育ててくれた・・・怪しげでも魅力的な日本の暮らしを知る事が出来なくなる・・・。
幼稚な科学の中に・・・アナログの暮らしが一緒に住んでいると・・・
ほんとの所はどうでも良くなるけれど・・・真っすぐな耳と頭と心が養われてくるような気がします。
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