色あせた縞模様に、袖が少しほつれて・・・そこかしこに手直しの、くたびれた洋服が廻って来る・・・
廊下を駆けまわる膝っ小僧の、アップリケのズボンを見ていると・・・男の子よりもまだましなのかな・・・と思いながら
兄弟がいる楽しさの中に・・・おさがりの宿命を感じてしまう・・・。
使い廻し・・・仕立て直し、姿を変えながらも大切に使い続ける・・・
みるみるとカタチを変える子供の成長に、まだまだ真新しい靴や洋服は世代を越えて・・・
兄弟や姉妹が多ければ・・・おさがりに出会わない家族はいなかったと思うほど・・・
女の子も男の子関係なく・・・幼ければ解らないと、スカートや戦隊もののTシャツを着せたり・・・
やりたい放題、両親の暮らし向きも・・・一人っ子が増えて余裕が生まれると・・・
おさがりが商売へと変わって行きました・・・。
不要なモノを売ったり買ったり・・・物々交換が画面の中で出来ると・・・
効率よくお手軽にモノが大切に使い廻しは出来ても・・・
地域のつながりは、寂しさに包まれてしまう気がする・・・。
有り余るモノを生み出せない場所にいて・・・有り余るモノを抱え込んで裕福だと思ってしまえば・・・
手に出来なくなった時に・・・ウロウロするばかりで・・・
暮らしの知恵や・・・生活の工夫は、家族や地域の豊かさが目に見え・・・
つまらない見栄を張ることの無い・・・大切な暮らしを守ってくれているんだと思います。
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