暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

たいむましん

2020年10月02日 | 古民家
 お家の中のプライベート空間は、誰にも見られたくない秘密の場所・・・。
目に見えない部分は・・・日の目を見ないから・・・
みすぼらしくてちょっとくらい雑然としていても良いと思う人も多くて・・・
手を抜く訳では無く・・・高級な素材ばかりで造る住まいも・・・仕上げと下地の造りなど、その素材は変えています・・・。
素材や仕事に差を付けて、予算であったり手間などの効率を計りますが・・・
見えな所・・・解体しないと絶対に見る事の無い場所にまで・・・
大きな手間と、信じられないほど工夫された素材の加工と納まりで造り・・・
100年後・・・200年後の時代に向けて技を残す・・・。
そんな時代の職人さんがいました・・・。

世の中にたくさんあって、よく見かけ・・・どこにいても目に付くなら・・・
手に入れたいと思う人も少なく、特別な感覚はありません・・・。
もう二度と手に入らない、稀にしかお目にかかれない代物・・・
当然、誰もが望み・・・懐に置いておきたい・・・そんな風に思います・・・。

古民家の住まい・・・造り上げる技もさることながら・・・
長い時間、自然に育てられた貴重な木材は・・・滅多に手に入れられず・・・
そうそう同じ住まいを造る事は、叶いません・・・。
一度失ってしまえば、二度と元には戻らないのは・・・作り物だけで無く・・・
人が築き上げた伝統や文化も同じ・・・
100年も前の技が・・・目の前に現れ、それを次の世代に残す・・・。
古民家には・・・伝統の技も人の想いも伝え、失った人の教えを蘇えさせる・・・
まるで、タイムマシンのようにも思えます。


コメント
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