暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

音の暮らし

2019年08月21日 | 古民家

 タンタンタン・・・コトコトコト・・・・朝早くから聞こえてくる音は・・・

目覚ましとは違って・・・やさしく語りかけるように聞こえてきます・・・。

チリンチリン・・・・ガチャガチャガチャ・・・カタン・・・・

毎日運ばれる新鮮な牛乳・・・・瓶で飲まなくなったのはいつの頃からなのか・・・

プウーピイー・・・・夕暮れ時に、ボウルを片手に家の前に出ると・・・

変わらぬ笑顔で・・・水に浮かぶ豆腐を器用にすくい取り・・・

また、ゆっくりと歩き始めるいつもの姿・・・・

時計が無くても時間を知らせてくれる日々がありました・・・

そこそこ正確で・・・・それなりに大雑把で・・・のんびりとした時間が流れて・・・・

何かと世話しない世の中でも・・・穏やかな時間の流れがありました・・・。

毎年楽しみな行事も・・・大人になると、その準備に追われ・・・もうそんな時期か・・・

と・・・日々の忙しさの中で1日・・・1ヵ月・・・1年が駆け足のように過ぎて行きます・・・。

幼い頃の記憶や・・・若かりし頃の記憶がかけがえの無い思い出として、何度も思い出してしまうのは・・・

毎日が変化に飛んで・・・とても充実した日々を送っていたからなのだと思います・・・。

変わらないものはありません・・・・でも、穏やかに変化し・・・

歴史を重ねた変化は・・・見る人すべてを癒してくれる様な気がします・・・。

桧は伐採時から、100年・・・200年と強度が増して・・・

表面を削れば・・・独特の芳香が、伐採時と同じ頃のように香って来ます・・・。

プラスチックや金属・・・窯業系の素材からは、時間の経過を楽しむ声は聞こえてきません・・・。

時間を掛けてじっくり育ち・・・手間を掛けて造られたモノと・・・・

バタバタとせわしなく作られたモノでは、蓄積された時間の重さが違って当然で・・・

費用の面で大きく違いはあっても・・・末長く、残せる暮らしを思えば・・・

道楽とは一概に言えなくて・・・・安普請でも心豊かな生活を過ごせる住まい方があって・・・

いろんな音が聞こえて来る生活は・・・そんな当たり前を教えてくれます・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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