THE RECKLESS MAN*

過ぎ行く時~後悔は少なめなMY LIFE を送ることをモットーに、日々、テキトーな日常を書き留めています。

The time at which life ends.

2016年02月27日 | 日記

久しぶりに、晴れやかな天気に陽気。こんな日は、気分も上がるが天候は下り坂で雲が多くなっていくようなので、お天道様が顔を出している内にいろいろとしたいと思った。

 

そんな事を考えながら起床し窓を開けていると、ふと~入院している友人の顔が頭をよぎりショートメールを送った。

 

ここのところ、自分の身の回りでドタバタしたことがあったのでひと月前に見舞いに行ったきりで友人のその後の経過を聞く暇もなかった。

 

友人へのショートメール、なぜだか送信できない。

 

『?』

 

と思いながら、普通のメールで送信するも繋がりません~との英文の返信メール。

 

妙な気持ちを抱えながら、電話を掛けると…

 

『この電話は、現在使われておりません』

 

まさか…。

 

この彼は、以前の職場で仲の良かった20年来の友人

 

『K』。

 

歳は、自分より4歳上でとてもおっとり、漫画家を目指していて、その当時もKちゃんの自宅で飲んだりした時もたくさんの原稿用紙に描かれた上手な漫画あった。

 

そんなKちゃんとの出逢いは、自分がその会社に入社し1年が経過し仕事にも慣れ始めた頃だった。そんな頃に入社してきたのが、Kちゃん。第一印象は、真面目で優しそうな人だなぁという感じ。

 

実際のKちゃんは、やっぱり優しく優柔不断な部分も多々あるところがたまにきずではあったが、誰とも仲良くできる人懐っこいとても真面目な性格だったと思う。

 

バツイチで、娘さんが1人。少し、女性にはだらしなかったKちゃん?でも、そのバツのひとつは彼の女性問題とかではないと彼の名誉のためにことわっておきたい。

 

Kちゃんとは、職場の数人、仲の良かったそれぞれ歳のちがった友人5人での飲みあるきだった。み~んな、一癖、二癖もあるマイノリティな馬鹿ばかり。仲違い、喧嘩、いろいろな想い出がありますが今想うととても楽しかった。

 

そんな仲間、1番の音頭取りのFちゃんは7年前に42歳の若さで他界。そして自分は、13年間勤めたその会社を退社し早6年。飲む回数も、年に2度くらいになってました。

 

で、Kちゃんと飲んだのは~半年前以上前になる。Kちゃんの入院を教えてくれた、もう1人の友人、Sちゃんと3人でが最期になってしまった。

 

先月の半ば、ICUから出て体調の落ち着いたKちゃんをバレーボールの練習の前に上野寛永寺で買ったお守りを持って見舞いに東大病院へ。

 

病室をさがし、部屋に入るとカーテン越しに聴き覚えのある声。カーテンを開け対面すると、以前の会社の後輩Wっしーが、『あっ、松下さん~お久しぶりです!痩せましたね~』と笑顔でシィクハンド。

 

そうね、前会社に勤務していた頃から10キロ近く変わったからね。ハードワークから離れ、腕も、胸囲もかなり筋力が落ち細くなりました。ついでに、腹回りも、とってもスッキリ。

 

そのWっしーの向こうのベッドには、自分が想像していたよりも~弱っていたKちゃん。メール、くだらない文面、面会に行くってやりとりしていたので、もう少し元気な印象があったのだがね…。

 

Kちゃん、肝硬変なのでとっても黄色くなってて黄疸てこんなになるんだねぇ~などと3人で、お互いの今、昔を談笑しながら1時間半。弱々しいKちゃんを気にしながらも、点滴も打たず投薬と安静だけの治療、一時は生死の境を彷徨ったようだけど、

 

本人の話しでは、具合は良くないけど経過は良好とのこと。少し安心し、バレーボールの練習に行く時間も近づいてきたので積もる話しも切り上げて寛永寺で購入したお守りを手渡し真っ黄色なKちゃんとシェイクハンドを固く交わし、

 

『また来るね、早く元気になって飲みにこう』とオレ。

 

『そうだね、早く元気になって飲み行きたいよ』とKちゃん。

 

『肝硬変なんだから、お酒は当分ダメでしょ!w』とすかさず突込みを入れるWっしー。

 

そんな約束を交わして、病院を後にした。

 

その後、2週間前の土曜日、2月6日にSちゃんから着信があったのを思い出した。その時は、バレーボールの練習で気がつかず翌日だったので、飲みの誘いだったのかな?と気にはなったのだがその後電話もなかったので折り返さなかった。

 

そのSちゃんに、今朝、電話をすると仕事中だったので繋がらず起床の準備をしているとSちゃんからの着信。

 

Kちゃんが、死んだよ…

 

衝撃的な言葉に絶句したが、矢継ぎ早にその時の状況を説明してくれるSちゃん。どうやら肝硬変による合併症?突然、2月6日に吐血し助かる確率が皆無に近いような状況になってしまったらしく親族が延命治療を断ったとの話しだった。

 

その後は、親族だけの葬儀にて火葬したらしくKちゃんの故郷の青森の墓に埋葬されたらしかったので特段の連絡はなかったのだったようだ。

 

最近観た横山やすしのドラマで彼は、享年51歳。晩年の容姿は、とても51歳には見えなかったほど老け込んでいた。それは、度重なる病気、怪我、アルコールへの依存のせいだろう。

 

前述した5人の仲間のひとり、今は亡き、元・アウトレイジな生業をしていた友人Fも暴飲暴食がたたり肝硬変に苦しみ、こちらも歳以上に老けた容姿になっていたのが想い出される。

 

今回他界した、Kちゃんはそんな死臭もしなかったのに…。Kちゃん、酒は飲むけどオレの記憶では浴びるような飲み方はしない人間。生前、肝硬変の話しを本人から病床でしてくれたが感染でなる肝炎、そうでない肝炎、たくさんの肝炎があると話していたがKちゃんのはイレギュラーな分類の肝炎だったらしい。

 

いろんな事で死ぬ要因を己でつくるが、健全だった方の部類のKちゃんの他界はオレには非常にショック。退院したら飲みに行こうと、お互いの右手を握り顔を見合わせたKちゃんの瞳と掌の感触が今はもう2度と出来ないものになるとは…。