録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

このブログは

このブログは、PCでテレビ番組を快適に録画し、自由な形で好きなように活用するための実験結果報告をメインとしたものです。ですが、その自由を奪い、不自由を売りつけて無制限の利権を得ようとするものたちが、現在のテレビ界では勢力争いをしています。そういう連中とは断固戦い続けます。それが、ここのテーマです。
2011年7月24日まで続けることを目標にしていましたが、2011年いっぱいまで延期いたします。 ・・・の、予定でしたが、衛星放送の行く末が気になりますので、それまでは続けます。ああ、意志薄弱。



特殊なコンテンツ
・SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラムサポート&他ソフト紹介ページ
Lalfさんが作られている、SpursEngineで使えるエンコードソフトのリンク先の紹介などをしています。CUI版とAviUtlのプラグインの二種類があります。 また、それ以外に同じくLalfさんの作られたCodecSys Personal向け参照AVI、ravi2や、BOさんの開発されたLinux用HD PVRコントロールソフトのリンクもおいています。

※10/07/01 se_h264enc_auo ver 0.09、se_mpeg2enc_auo ver 0.05、Seche Technical Preview2 リリース

・スカパー!e2 各チャンネル解像度・ビットレート一覧表
独自の調査による、スカパー!e2とBSデジタル放送の解像度とビットレートの一覧表です。多少の間違いはご了承ください。

・意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
外部入力を用いて、デジタル放送のチューナーやレコーダーから出力される番組を、自由に扱える形式で録画可能なPC用のキャプチャーボードおよび外部ユニットの情報を集めたものです。

切り替え機をHDMI対応に変えてみた

2020-06-26 12:38:54 | Weblog
先日買ったRADEON RX550、これはいろんな意味で「キープしておかないと」と思った商品でありました。一つは現在AMDが推しているRDNAベースではなく旧世代のGCNベースである点。個人的にRDNAアーキテクチャ、特に現行のNaviは動画再生やGPGPUの機能でVEGAやそれ以前よりも劣っており、魅力がないと感じているためです。ただ、次世代のPlayStationやXBOXと言ったゲーム機にはAMDのAPUが採用されており、そのGPUはRDNAベースになるとされています。ゲーム機において、少なくとも次世代ではない現行機においてはGPGPUは重要視されているといわれており、次ではいくらCPUが強化されるといってもGPUをGPGPU不向きのままにしておくとは考えにくく、多分Naviの次では改良が行われるでしょう、動画再生に関してもついでにVEGAには追い付いてほしいなぁと思いつつ。
もう一点、キープを必要としていたのがDVI-Dがついている点でした。わたしは複数のPCを所有しており、そのPCごとにディスプレイやキーボードをつけて取り換えて使う、というのも面倒くさいので切り替え機を間に挟んで使っています。最終的な動画視聴はもちろん大型ディスプレイ直結の別機で行うので、普段使いはそれで充分なんです。ただ、この切り替え機と言う分野、流行らないのかなかなか新型が出ません。いまだにディスプレイがD-SUBなやつが普通に売られているくらいです。今使っているのはさすがにディスプレイはDVI-Dで、若干高解像度まで対応しているちょっといいやつです。これに安心して接続できるため、DVI-D付きが望ましいのでした。最近のはDisplayPortとHDMIしかついていないやつが増えてきましたからね。HDMIとDVI-Dは互換性があるという話もあり、変換ケーブルも普通に売られていますが、案外相性があり、過去に映らなかった経験もります。まして切り替え機経由だと・・・という変換ケーブルをあまり信用していないこともあってDVI-Dは少なくともわたしにとっては必須でした。

その感覚を覆されたのが、先日から行われているIntel・AMDの新チップセット発表に伴うマザーボードの新製品ラッシュです。今すぐ買う気はないですが、Intel・AMDともに近い将来買い替える可能性はあるため、一応商業サイトなどで目は通してあったのですが・・・。驚きました。DVI-D付きがいくつもありません! あっても下位モデルのみです。わたしは可能ならグラボを刺さずにCPU内蔵などで映像出力も任せたいと考えているので、この機能削減は問題です。2~3年前ならむしろHDMIしかないのは下位モデルだけ、中級クラス以上なら何買ってもIntel・AMD系ともにDVI-Dがあって当たり前だったのに・・・。まぁグラボの出力からDVI-Dが減っている昨今、マザーは別、とはならなかったのでしょう。厳密にいえばAMD系の場合、最新チップセットであるB550はZen2以降のCPUしか対応していないため、ZenおよびZen+しか存在しない現行APUは使えないと思われるので映像出力に関しては手抜きなマザーボードしか出てないのかも知れません。噂される8コア16スレッドの次世代APUデスクトップ向けが登場すれば、その利用を前提にしたマザーボードも発売され、DVI-D付きが続々出てくる可能性も無きにしも非ず、ではありますが、望み薄でしょう。今使っているAPUのマザーは多分BIOSのアップデートだけでZen2のAPUも使える可能性が高く、まだあせる必要はないかも知れませんが、Intelを買い替える場合はマザーボードごと買い替えるしかないため、おそらくDVI-Dは切り捨てる必要が出てきます。となれば、遅かれ早かれ現状の切り替え機が使えなくなってしまうのならば、いまのうちにHDMI接続に移行してしまえ、となぜかこう思い立ってしまったのですよ。

で、探して購入したのがこちら。

 前述したとおり切り替え機はなかなか新しいものが出ず、ましてHDMI対応でPC用のキーボードやトラックッボールまで共用可能、かつ4台使えるとなると本当に少ない選択肢しかありません。その中ではこれが一番従来型切り替え機に近いかなぁ、と。なお、付属ケーブルが2台分しかついていないため、4台使うなら別途HDMIとUSBケーブル(プリンタの接続とかに使うやつ)を用意する必要はあります。
さすがにいくらウチのPCでも全環境にHDMIはついているため、付け直すだけで問題なく動作しました。なお、この際にそれなりの時間中腰姿勢から立ち上がる、を繰り返したため、あとが怖いです(一度痛めて坐骨神経痛で足が痛くなったため・・・現状では咳をすると一瞬だけ痛みが走る程度です)。画質は若干フォーカスが甘くなった気がしますが、これはディスプレイの設定のせいかも知れません。接続するPCの切り替えは切り替え機のUSBのマウス/キーボード向け端子に接続すればキーボードから行えます。リモコンもついていますが、リモコンよりキーボードから操作できる方が断然使いやすいと思います。主な切り替え方法はキーボードのScrollボタン2回押し+数字キー。これまで使っていたDVI-Dの切り替え機とほぼ一緒ですが、今まで使っていたのはこの操作のあとエンターキーを押して初めて切り替わる仕様だったのでクセでついエンターキーも押してしまい、切り替え先のPCで誤作動を繰り返しています。まぁこれは慣れの問題でしかないですが。
地味に便利なのが音声出力コネクタがついていること。アナログの切り替え機はもちろんDVI-D切り替え機もアナログの音声が切り替えられるようになっており、ディスプレイに表示されている機器の出す音声だけを出力できるようになっていました。が、HDMIは音声出力も兼ねているためか、音声のアナログ入力端子がある機器は皆無です。そのため、通常はディスプレイ内蔵スピーカーから音を出すか、ヘッドフォン端子にスピーカーをつなげるしかありませんでした。もちろん音質はよくないです。一応この切り替え機はそのHDMIの音をアナログ変換できる機能を持ち、ディスプレイに届く前に音声を取り出すことができます。パワーはアナログよりありませんが、それでもディスプレイを通すよりはマシです。汎用のUSB端子もついているのでUSB接続のサウンドスピーカーに交換した方がいいのかも知れませんが、気に入ったスピーカーを持っているのなら当面買わなくてもいいのは利点です。ただ、一部PC、手持ちのものだとRyzen7 1700+RX550のHDMIから音声を出力していてる環境のみ、他PCにフォーカスを移すと音声出力を認識できなくなる現象が発生しました。そのため、いちいちコンパネのサウンドから認識しなおす作業が必要となってしまいます。RADEONのドライバのせいもあるのかも知れませんが、完全ではないので一応注意。
あと使い勝手でももう一つ問題。つなげたキーボードは昔から愛用しているLenovo製ThinkPadキーボードなんですが、この製品の特長であるトラックポイントが使えなくなってしまいました。わたしは不器用なので右手のトラックボールで普段だいたいの操作&左手のトラックポイントで微調整、という二刀流でそれを補っていたので、片手が封じられるとちょっと使いにくくなってしまいます。もっとも、手元のThinkPadキーボードはアームレストのある旧旧型なので新型だと違うのかも知れませんが、キーボードのプラス機能はそれほど期待しないほうがいいのかも。トラックボールの方は問題ないんですが、わたしが基本機能以外はあまり使っていないので気が付かないだけかも。
 
と、使い勝手に関して言えばDVI-D切り替え機に全体的に少しずつ劣る印象ですが、ほかに選択肢がないのもあるので、基本的には使えたというのは十分朗報です。最近のPCはパワーがありすぎて一台で複数の作業を快適にこなすことなど朝飯前、なところもあって複数のPCを同時に使って作業分担、などは流行らないのでしょう。そのため、もっと完成度の高い切り替え機の登場を待っていてもなかなかでないかも知れません。結局思いついたときにパーッと入れ替えてしまうのがいいかと思います。
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今年のシャープの株主優待はアレ! も買える

2020-06-11 14:56:22 | Weblog
ども、証券会社で勧められたファンドが軒並み下がる中、個別の株(主に米国の銘柄)売買でなんとか某PC分くらい利益を出せましたkrmmk3です。営業は「もう少し長い目で見てくれれば回復すると思いますので」とかなりあせっておりますが、まぁここ最近の社会情勢を見れば仕方ないとは言え、わたしの財産を削った責任はあるでしょうから、回復しなかったら(精神的に)締め付けてやりましょう。

さて、株を持っている各会社から続々と「株主総会」に関する手紙が届きます。わたしは行ったことないのですが、株主総会へ出席するのは出席者へ渡せられる土産が楽しみで、というのもあるそうなのですが「おみやげはありません」の文字がどこも書かれている行間に「来るな」の一言が書きたいけど書けない、そんな雰囲気がにじみ出てきます。
そんな中、証券会社からはしょっちゅう「売れ売れ」と迫られるあの銘柄、表題にもしてあるシャープからも届きました。もちろん株主総会の案内は「来るな」の言葉が感じられるものでしたが、まぁもともといく気はないので。数年前のボロボロ状態からはなんとか脱却し、伸びた、とは言えないものの一応配当金も出るようになり、まぁ一応日本のメーカーの株と言えなくもないし、持っていてもいいだろうと売ってません。何より、わたしとしてはシャープの株主優待について書くのはすでに当ブログの恒例となっていると思っているので、ネタ要素としても欠かせない存在です。
何にもなし、の状態から謝恩祭名目の株主専用割引セール、そしてようやく配当金が出るようになるまで回復したシャープ。今年もそれほど多くはないですが、ちゃんと配当金が出ています。そして何より優待、もちろんくれるのではなく売ってくれるだけなので利用したことはないのですが、毎年少しずつ違うので楽しみです。
今年はかつての「謝恩祭」が発達した優待セール。同封されていたチケットによると直営のCOCOROストアで「30%~OFF」となっています。それに加え、申し込めば優待セール(7月31日まで)終了後に通常のCOCOROストアで使える15%OFFクーポンももれなくもらえるとか。あくまで買う、のが前提ですが、一応サービスはよくなってますね。
個人的に期待していたのが、一部で話題になったシャープ製不織布マスク! 注文が殺到しすぎて初日にシャープのサーバーがダウンし、同社製ネット家電の挙動にも影響があったアレです。現在は抽選制になり、アクセスも落ち着いているようです。そのシャープ製マスク、案の定株主優待セールにありました。抽選じゃありません、権利さえあれば確実に買えます。ひょっとしたら株主優待分が優先で抽選販売に回す分がそれだけ減るかも知れません。
た・だ・し・・・。この"ただし"がつくのが相変わらずシャープですが、優待の「30%~OFF」からこの不織布マスクだけは対象外、となっています。抽選販売と同じ値段です。まぁしょうがないといえばしょうがないのですが、発売当初と違い、今は不織布マスクの入手はそれほど難しくなくなってきています。いくらシャープ製が日本製とは言え、シャカリキになってまで求めたいものでもないなぁ、と思うのですよ。ウチでも「ひょっとして使い切れないんじゃないか」と思うくらい購入在庫がありますし(笑)。

まぁ期間限定とは言え、株主への特典があるのはいいことです。来年の今頃まで、証券会社の攻撃に耐えて株を保有し続けていたら、また取り上げるとしましょう。
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さっそく注文! Lenovoより待望のZen2APU搭載ノートパソコン発売

2020-06-05 15:43:16 | Weblog
登場まで秒読み段階だったZen2コアを搭載したAPUのうち、TDP15Wの省電力タイプながら8コア/16スレッドという脅威の中身を持つUタイプを使用したモバイルノートパソコン。マザーボード系のメーカーはどちらかと言えば高クロック高性能なHタイプを使ったゲーミングノートパソコンの登場を予告しているのが多かったのですが、わたしが欲しいのは先に書いたUタイプでGPUは内蔵のものを利用するものです。それらの予告があったのは以前からAMDAPU採用ノートパソコンを出し続けているHPとLenovoでした。どちらが早いか・・・と注目していたところ、やはり一日の長があるのか、Lenovoが本日から購入受付を開始しました。もちろんトラックポイント付きのThinkPadで、です。14インチのディスプレイを搭載したものもありましたが、わたしはなるべく小さい方がいいので、13.3インチディスプレイのx13が再注目。店のお客さんの出入りが止まった隙をついてさっそく注文です、ガマンできません。

一つ残念なところを言えば、前にも書きましたがLenovoが採用するAPUは通常のものよりメーカー保有期間の長いPROの型番を持つもので単なるコンシューマ向けとは若干仕様に違いがあり、一番ハイクラスの4800Uは存在せず最上位でもクロックが100MHz落ちる4750U止まりとなっている点です。が、些細なこととして見逃しましょう。一番の懸念はお値段でしたが、やはりLenovo、クーポンが聞きましたので、以前書いた「税抜き162000円~」よりはずっと安く買えます。と、言ってもAMD採用モデルと考えると今までより高めですが、高性能が期待できるモデルですから仕方ありません。わたしは4750U搭載機をベースに、SSDを512GBから1TBに(割引キャンペーンの対象だったもので)、ディスプレイをタッチ対応に(趣味で・・・)、電源アダプタの同じものを一個オプション追加というカスタマイズを行いました。メモリは16GBが標準だったのでそのままに、バッテリーは特にオプションがなかったのでやはりそのままです。これで送料無料で17万円を切る価格、とまずまずでしょうか。ただし、わたしは過去に何度かLenovoの通販を頼んだことがある会員なので、専用クーポン適用で通常クーポンよりも安くなっています。普通に頼むのならディスプレイはそのままで、SSDの容量は256GBに減らした方が安く買えていいかも知れません。
一週間以上は到着までかかるとのことですが、パフォーマンスのテストを行えるのが待ち遠しいです。

ノート用のAPUについにハイクラスのものが登場したとなると、気になるのが立場が危うくなっているデスクトップ用のAPU。あくまで海外の情報ではっきり断言はできませんが、次のAPUは最上位が4700Gの型番で8コア/16スレッドになる、とのこと。従来の二倍です。仮にCPUがZen+だったとしても納得の行く性能が出せるものと言えるでしょう。ただし、GPUはノート用と同じVEGAベースでコア数はむしろ減っており、その分CPU性能とGPUのクロックを上げることで補うようですが、グラフィックの総合性能では現行の3400Gと大差ない程度しか出ないようです。ゲーム用の小型PCを求めている人にはちょっと残念かも知れません。
ほかにも6コア/12スレッドと4コア/8スレッドが出る、らしい、です。それ以下は従来通りAthlonの型番になるでしょう。情報が未来に実現するものかどうかはわかりませんが、GPUがVEGAなのはむしろ喜ばしく、これでもうしばらく旧型RADEONの優れた動画再生支援機能は残ることになりました。これが時間を稼いでいる間に、AMDはRDNAをロークラスのユーザーも喜ぶ仕様に進化させてほしいものです。
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2004年のPC雑誌の記事と買っといたRADEON

2020-06-04 00:13:21 | 意味なしレビュー
三か月前にいきなり足が痛みだし、「眠れない・立てない・歩けない」の三重苦につらい思いをし続けましたが、すでに足の痛みで夜中目が覚めなくなることがなくなって二週間たち、昼間も体制によって少し足に突っ張り感を感じる程度まで回復しました。足が痛くなりだした理由ははっきりしませんが、直前にPCにHDDを増設するために中腰姿勢を長くとったのがまずかった、と自分では思ってます。その足がほぼ回復した以上、三か月間封印していたPCのパーツ交換や増設に手を出してもいいころではないか、と思っておりまして。実はちょっと株で儲けゲフゲフ。本業うまく行ってないのに(´;ω;`)

PC用の新パーツ、と言えばまず候補に挙げたいのが先日新発売になったIntelの新CPUとマザーボード。その中でも最上位のCore i9、いやー世間で酷評されてるみたいですね。特にパフォーマンスを出すためにマザーボードのBIOS設定がTDPの制限をとっぱらってあるために発熱量がかなりすごく、簡易水冷で冷却しないと厳しいらしいです。ライバルに対抗するためにCoreとクロックを増やし、TDP125WになったCPUと言うとAMDのFX8350を思い出します。あれは、少なくともわたしの使い方では冷却はちょっと大き目な空冷CPUクーラーで足りましたし、少なくともCoreが3000番台相手までならそれに見合うパフォーマンスはありました。一方、現行のIntelのCore i9はTDPのわりに10コア/20スレッドしかなく、どう転んでも12コア/24スレッドのRyzen 9 3900xに勝てるとは思えません。それにCPUコアのアーキテクチャ自体は6000番台から変わっておらず、今使っているCore i7 8700と比較してコア数分相当のパフォーマンスアップと予想できてしまいますのでもう一つ物欲を刺激しません。調べてみたらFXの時みたいに世間の評価と違った性能が見えてくる可能性はありますが、ちょっと高いんですよねぇ、お値段。i9でなくi7をターゲットにしてもなおちょっと高いと思います。せめてあと1万円安くなってからだなぁ。FXは評判は悪くても安かったから買う気になったわけだし。

Intel製新CPUの評判があまりよくないのは製造プロセスに古い14nmを使っているからだと言われます。初期より改良して++が付いてはいますが、根本的な解決にはなっていません。一応Intelは10nmでの製造も可能なはずですが、こちらはパフォーマンスよりも消費電力を抑えることを想定した作りになっており、モバイルには良くてもデスクトップ向けとしてはイマイチな模様。もちろんデスクトップ向けの微細化製造プロセスの開発も続いてはいますが、苦戦が続いている模様。もっとも、これはIntelだけの話ではなく、半導体外注先のファウンドリの一つであるGFも2018年に7nm製造プロセス開発の無期限延期を発表しており、現在はどうなっているか分かりませんが、14nm/12nmあたりで止まっているようです。現状の2社よりも微細な製造プロセスである7nmに成功したTSMCが製造を引き受けてくれているからRyzenは高性能なのだ、と言っても過言ではありません。
TSMCがうまくやっているのはともかくIntelやGFがその流れから遅れてしまったのはなぜなんでしょうか。おそらくなぜうまくいかないのかIntelがそれを語ることはないでしょうが、推測くらいはしたいもの。実は先日、月刊ASCIIの2004年3月号を部屋で発見し、そこに2020年ごろのコンピューター業界を予想する記事が載っていましたので紹介したいと思います。ちなみにわたしがこの号を買って取ってあったのは、特集記事の一つが「録画PC再入門2 MPEG2を攻略せよ!」だったからです(笑) 古いPC雑誌はあとで読むとこういう発見があるからメチャクチャ面白いのです、今はこうした遊びが出来なくて残念。

いわゆる「ムーアの法則」を使い、グラフで2020年少し前に製造プロセスは0.01㎛(マイクロメートル)を下回る、とされています。1nmは0.001㎛なので、0.01㎛は10nm。TSMCだけとは言え、人類の技術としては10nmよりも微細化に成功しているため、ムーアの法則はほぼ守られていることになります。記事内にはこの時点で

"トランジスタはついに、原子数十個のサイズになってしまう。このサイズになってしまうと、私たちのスケールの世界とは違う、ミクロな世界を支配する「量子的現象」が顔を出す。たとえば、電子が絶縁体の壁をすり抜けてしまうという"トンネル効果"が発生したり、また電子の位置やエネルギーを同時の特定できない(位置を把握した場合は電子の運動方向が把握できず、逆に電子のエネルギーを確定した場合にはその位置が分からない)といった"不確定性"が支配的になる。このような状況では、既存のコンピュータはまともに動作せず、それらの量子的現象を抑えるために多大な努力が必要となる。”

こうなると書いています。これこそIntelやGFが苦戦した原因ではないでしょうか。ちなみにこの時点でのPCのアーキテクチャは、IntelがPrescottと呼ばれる三代目Pentium4。ウリはSSE3に対応したことで製造プロセスは90nm。AMDは初代Athlon64で製造プロセスは130nm、両社とも先代のNorthWoodPentium4やAthlonXPも現役なころでした。まだこういう時代が来るなんて一般ユーザーからは遠い未来だと思われていたのです。なお、雑誌の記事はこの先は「従来のコンピュータでは大きな問題となる量子的現象を、むしろ利用しようという」量子コンピュータがこの先のコンピューターになるだろうというのが主題です。
10nmを下回るあたりで微細化はそろそろ限界に達し、あとは細かい改良くらいで現状のPCは製造プロセスによる成長は止まることになりそうです。だからこそGFは無期限に開発を中断し、逆にIntelは四苦八苦しながらもそこにたどり着こうとしているわけです。それに力を注ぎすぎてCPUコアのアーキテクチャが更新されないのがIntelのデスクトップの現在の問題かと。

ならば、今回は導入をパスするのが得策か、となってIntel新CPU購入を見送り、別のものを買うことにしました(やっと本題(^^;))

 
はい、RADEONです。それも新型のRDNAではなく、旧式のGCNのロークラスです。現状、RDNAはミドルクラス辺りがメインでロークラスには下りてきていません。にも拘わらず、FluidMotionVideoに非対応ということでゲーム以外の面では劣る部分さえあります。4Kへの対応と言った進化した部分もありますが、現状UHDBDも再生できない4Kが使えても意味はあまりありません(アレが出ればまた話は別ですが)。わたしは今までR7 250XEを使っていたのですが、これはH.265/HEVCへのエンコードに対応していないため、ちょっと物足りなくなっていたのです。GeForceのロークラスと迷ったのですが、これからRDNAが下位まで下りてきてFluidMotionVideo対応GPUが買えなくなる可能性を考えるとやはりこちらをキープしておくのがベターかと。さて、あえて買ってみたこのRX550の良さですが
・補助電源不要
・2スロットに収まる
・DVI-D/HDMI/DP端子があるので古いシステムでもOK。
・H.265/HEVCエンコード対応
があげられます。R7 250XEも補助電源不要・DVI-D付きは変わりなく、かつ2スロットどころか1スロットでロープロなんですが、やはりちょっと古い・・・。海外では1スロットのRX550も売られていたらしいのですが、残念ながら日本ではいまだに売られていません。まぁ2スロットもクーラーが大きい分回転を抑えても冷えやすい利点はありますし、なにより2.5スロットとかよりは他の拡張ボードが使いやすいかと。
ちなみにエンコード速度も計測。A'sVideoConverterを使ってVCNを使い、1920x1080で1時間45分のMPEG2-TS動画をR7 250XEのH.264/AVCとRX550のH.264/AVCおよびH.265/HEVCのエンコード時間で比較。デコードはHWでインターレースをBobで解除している以外はデフォルトのみ。システムはRyzen 7 1700+B350+DDR4 2666 8GBx2です。

250XE/264 35分29秒
RX550/264 29分9秒
RX550/265 33分8秒

H.265/HEVCでも250XEのH.264/AVCを速度で上回る、なかなかの好成績です。

なお、このリンクはAmazonですが、わたしはツクモの通販で買いました。こちらのほうが少し安かったのでお勧め。送料も無料でした。ツクモで買う良い点として、グラボ一つしか買わなかったのに梱包のダンボール箱がかなり大きいもので送られてきたことがあります。「邪魔になるしそれのどこがいい点?」と思う方もいるでしょうが、あとで荷物を宅配便で送りたくなった時、ツクモで使っているくらいのダンボール箱はいろいろ詰めるのにちょうどいい大きさなので、使い勝手がいいのです! ただ買うだけでなく、送られてきた箱が配送用の箱として後日流用できるちょうどいいサイズ、そこがツクモのいいところです。まぁ実は今回の注文でもいつもの箱は使われるとは思っておらず、送られてきたときには「こんな大きな箱で来るのならせめてHDDとかも一緒に注文すればよかった」とちょっと後悔しましたが。
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