オープンカフェ

昼休み、冷たい風に吹かれながら歩いていた。ハンバーガーショップで、本でも読みながら食事をしようと思っていたのだが、冷たい風を避けるためか、いつもより多くのお客さんが来ていて、食べ終わる頃には昼休みは終わってしまうのではないかと心配になり、外に出た。

で、その近くの道沿いでお弁当を買った。最近何度か買っているが、今日は「まぐろのづけ丼」を選んだ。さあ、どこで食べようか…と思いつつ歩いていると、公園内のテーブル付ベンチが珍しく空いていた。子供連れでもいれば譲ったのだが、人通りも少なかったのでしばしこの場所を牛耳ることとした。
しょうゆ受けが何度も風に飛ばされたが、それでもおいしくいただいた。
オープンカフェで寿司系はどうかとも思うが、ちょっと寒いが春の先取りにはちょうどいい。

ちょっと寒かったが、週末に向け徐々に暖かくなっていくそうだ。不摂生で悪くなったからだのバランスを取り戻すために、そろそろ動き出さなければ…

ひらけ…

どんよりとした曇り空は、何となくすぐれない僕の体調を映しているように見える。
天気予報で今日は寒くなるようだと聞き、出掛ける前から寒さを感じた。
家を出ると、寒さが肌にまとわりついてくる。
前を向いて…と思っても、寒さのせいか、落ち込み気味の気持ちのせいか、ついつい視線が下へ向く。と、植え込みの門に何気なく植えた苗が花を開いている。何日も前から咲いていたが、見るたびにほんの少し、気持ちが温まる。
花屋さんは、花をみるたびにそんなふうに思うのだろうか、それとも、お客さんに渡っていくのを淋しく思う…いや、その花が行く先々で、人々の心を癒やす様子を思い浮かべているのだろう。

この花を思いながら、笑顔を忘れないようにしよう。