昨夜相当昔に飼っていたクロちゃんという黒い小型犬の夢を見た。クロちゃんが玄関にいたのを忘れ、家に入ってしまった私がそうと気がついて急ぎ玄関のドアを開けたのは次の日だった。クロちゃんはじっとしてドアの前にいた。そんな事はない。クロちゃんがうちで飼われていたのは私が忘れているくらい昔だったから。たったそれだけの夢で私は明け方までクロちゃんのことを考え通しだった。時々私は父母の夢を見る。最近では昭和48年に亡くなった弟の夢を見た。両親と弟は時々思い出しているがクロちゃんは気付かなかった。でもテーブルの上にはクロちゃんの名の元となった観葉植物のクロトンが飾ってある。そういえばこのクロトンに水をやりながらいつもクロちゃんを思い出していたっけ。チルチルとミチルが天国に行っておばあさんに再会した時、「この次何時会える?」と聞いたらおばあさんは「思い出してくれたら」と答えた。そう、私は目を閉じて亡き母や父、弟そしてクロちゃんを思い出せば何時でも会えるのだ。私も死んだあと、そのように思い出して貰えるようにすれば良い。その為にはこれからでも良い思い出となるような生き方をして行こう。目を閉じて私を思い出してくれるような、そんな生き方をして行きたい。忘れ去られるとは死ぬと同じ。時々は思い出して貰いたいと思うから・・・・・
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