爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

生きている事を実感

2022-02-01 03:20:54 | 日記
今の日本には、約千三百万匹のイヌと、約千六十万匹のネコがいる。

十年前に比べると、数十倍も増えている。

キリッとしたイヌの頭を撫でてやると、尾を振って喜ぶ。

愛らしい仕種のネコとスキンシップをする。

動物と触れ合って、心の悩みを消そうとしている人が多い。

初めのうちは、動物の可愛さに惹かれて面倒を見ているけれども、次第にエサをやるのも散歩するのも、億劫になって気が進まなくなってくる人もいる。

いささか違うかも知れないが、財産や地位も初めは、心の悩みを救ってくれるが、あまりにも後悔しすぎると、それが重荷になって、生きる事さえ億劫になる事があるらしい。

「命を知らざれば、以て君子たる事無きなり」

自分の生命の尊さを知らなければ、人生何をやっても、安定と幸福は得られぬ。

財産を思うように得ても、晴れがましい名誉を授かっても、その時々にその重みから逃げたくなる事があろう。

それは財産や名誉を手にする為に、あまりにも忙しいからである。

とにかくそういう人は、自分の時間に自由がない。

いつも他人から制御されている。

「命を知る」とは、自分の生命が、自然の力に支えられている事を、心底深く自覚する事である。

そして常に自然に感謝し、自然とともに生きる事である。

そうすれば、いかに忙しくとも、自由で安心である。