ある時に人を思いやって、仁の道に生きるには、こうすれば良いんだよ…と、孔子の弟子の子夏がこう説いた。
「まずは博く学ぶ事だね」。
特にこの一回こっきりの人生を、怖れる事なく喜んで幸福に生きる為の、先人たちの知恵をよく学ぶ事だ。
学んでも分からない時は、正師に質問して十分に理解したまえ。
次に常に、この世の同じ時代に生きている人たちの幸福と安定の為に、自分なりに尽くす事を、深く覚悟しなさい。
その次には、あまりにも難しい哲学とか理念とかに、深入りしてはいけないね。
机上の空論を振りかざす様な事は、何よりも人に迷惑を及ぼすから。
人生をお互いに楽しく生きる為には、高遠な理想を振りかざして威張ってはいけない。
身近にいる妻がどんな苦しみを持っているか、子供たちが何に悩んでいるか、友だちがどんな苦難に直面しているか、自分の心は虚しくして、穏やかに皆なの意見を聞いてやる事だ。
女性は男性よりも賢く、体力も遥かにしっかりしている。
子どもを産むという人類恒存の最尊のお仕事をなさって下さっている訳だから、充実した才知と体力を天から授かる。
ところが、女性が結婚して出産するや、そのエネルギーの全てを子育てに費やす為、社会生活におけるスタートラインは、男性よりもずっと後ずさりする。
この事は、時に大変な女性の苦悩となる。
男子たるもの、朝に夕に「ありがとう。お陰さまだよ」と言葉をかけたい。
そうすれば、女性は落ち込んだり、うつになったりしない。