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ウクライナ軍がロシア側に越境攻撃作戦、終戦への布石か!?

2024-08-15 00:00:00 | 防衛
もう、8月15日を終戦の日と心から追悼出来る年は来ないでしょう。


えっ??
何故、と、貴方や貴女は感じるかも知れません。


それでも筆者ははっきりと申し上げます。
パリ五輪で停戦すら出来ない世界の情勢を鑑みれば、ロシアによるウクライナ侵略や一向に終わらないガザ地区をはじめとする中東の戦争・紛争状態が、残念ながら証明しています!!




8月10日08時08分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「ロシア軍が西部クルスク州に戦力投入 ウクライナ軍掃討終わらず戦闘と緊張」の題で「ウクライナ侵略」の特集・連載項目にて、次のように伝えました。


『(前略)


ロシア国防省は9日、ウクライナ軍が越境攻撃で侵入を続けるロシア西部クルスク州スジャ方面に大砲や戦車、車両などの予備戦力を投入すると発表した。6日の攻撃開始から4日目となってもロシア軍が目標とする自国領からのウクライナ軍掃討は終わらず、国境地帯では活発な軍事行動を伴う緊張状態が続いている。


ウクライナ兵が「スジャはわれわれの支配下にある」と主張する動画がソーシャルメディアで拡散した。ウクライナ側は越境攻撃を公式に認めていない。米メディアによると、ウクライナ軍はウクライナ経由で欧州に天然ガスを輸出するパイプラインの管理施設を制圧しており、ロシア軍は掃討を急ぐ。
(以下略)』





ウクライナ軍が国境を越えロシア側に本格的に侵攻した地域は、ロシアの同盟国であるベラルーシとの国境地域でもあり、かつ欧州へのパイプラインや鉄道、道路網、軍事拠点も整備されています。


筆者の観るところでは、黒海沿岸地域に居座るロシア軍への対抗措置と、ロシアへの弱体化、更に停戦や終戦に向けた軍事・政治両面の作戦もあるかと存じます。





日本にも縁深く、ウクライナ支援活動を継続している、ウクライナ人のBOGDAN PARKHOMENKO氏自身のXによれば、8月10日時点でクルスク州スジャは完全にウクライナの手に渡り、精鋭部隊6000人レベルが駐留している模様です。


更に、国際政治学者でウクライナ出身のグレンコ・アンドリー氏は8月10日、自身のXにて、次のように述べています。


『今回のクルスク方面作戦は、どの結果で終わろうと、世界に非常に大事な事を示しました。ロシアを恐れる必要はないという事です。今まで、世の中で「露を刺激しすぎると、とんでもない事が起きる」という根拠のない話が蔓延していました。例えば「露が負けすぎると核兵器を使う」などのような話です。


その根拠のない恐れのため、ウクライナへの支援が限定的で、ロシアへの攻撃に厳しい制限がかかっていました。そして、今回、恐れる必要はないことが明らかになりました。領土侵攻以上の刺激はないでしょう。この最大限の刺激をロシアがされても、何も起きません。


勿論、これからウクライナ軍が撤退するか、ロシアは軍を集めて、ウクライナ軍をクルスク州から押し返す可能性が高いです。しかし、これは、あくまで今まで起きていた戦いと同じものです。今まで以上のエスカレーションも起きないし、核兵器使用などのとんでもないことも起きません。


露はそれができないから。露はこの戦争において、既に最大限の戦力を投入し、使える手段を全て使っています。最大限の力を使っているので、これ以上できる事はありません。できる事を全て既にやっています。領土侵攻に対してさえ、露ができる事は地上軍を集めて侵攻した部隊を押し返す事だけです。


核兵器使用などは起きません。だから、ウクライナに十分な武器提供を行い、この戦争でウクライナを勝たせても、ロシアは何もしません。ウクライナを勝たせること、ウクライナをNATOに加盟させることは何も危ないことではありません。平和を取り戻すことなのです。』


正に、グレンコ・アンドリー氏の言われる通りでしょう!!


ロシアは、ウクライナ侵略によっていかに世界から孤立した存在であるか、独力では何も出来ない事を自ら立証しました。




ウクライナ軍がロシア側に越境攻撃作戦、終戦への布石か!?





8月10日現在、ロシアとの国境を越えたウクライナ軍の制圧地域
出典:BOGDAN PARKHOMENKO氏自身のX




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