あなたのすきな本は何ですか?

桔梗です
訪問ありがとうございます
いろいろな想いを残してくれたお気に入りを紹介しています

月の砂漠をさばさばと 北村薫

2009-08-30 22:40:11 | 北村薫
月の砂漠をさばさばと (新潮文庫)
北村 薫
新潮社

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小学3年生のさきちゃんと お話を作るのが仕事のお母さんとの ほのぼのとした暮らし
ふたりの日常生活の一コマ一コマを切り取って描く12のお話
くすっと笑ってしまうお話やじんわりするお話…
まるで ピンクや水色や黄色 いろんな色のこんぺいとうが詰まった小さなお菓子の袋を開けたかのように
ふわりと心が温かくなる

まっすぐなさきちゃんと そのまっすぐさときちんと向き合ってあげるお母さん
私も子どもの言葉や気持ちのひとつひとつを こんな風に同じ高さで受け止められる母でありたいと思う


いつまでもいつまでも 日常に転がるこんな至福を 子ども達が覚えてくれていますように そう祈りたくなる

盤上の敵 北村薫

2009-08-09 14:32:18 | 北村薫
盤上の敵 (講談社文庫)
北村 薫
講談社

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“許される殺人”ってあるんだろうか

どんな理由があっても 人を殺すのは許されないというのなら
では 誰かの“心を殺す”のはどうなのか

理屈のない圧倒的な悪意で人の心を壊すことは 許されてしまっていいのだろうか
人の命を奪うのと 心を奪うのと どちらの罪が重いのだろうか


主人公の末永は 殺人犯に妻を人質に取られ自宅に立てこもられてしまう
妻を救い出すため 末永は包囲する警察の裏をかき 犯人と取引をしようとする
まさにチェスのように 用意周到に準備を進め敵を追い詰めていく末永は妻を無事救うことができるのか…


いつもの心温まる北村薫作品とは少し趣の違う話

詰めていく様子も 妻が抱える心の傷の重さも 読んでいて息苦しくなるほど


『心があるっていうのは、自分のだけじゃなくて、外の人の気持ちも、想像するためだと思うんです。その筈じゃないか。相手が何されたら嫌かな、とか、そういうことが分かるためじゃないか。』

世の中には あえて人を傷つけるような言動をする人がいる
相手の痛がる様子を見て自分が満たされる そういう飢えを抱える人というのは怖いなと思う
結局 相手を痛めつけることで自分の心の隙間が埋まりきるわけはなく その攻撃は果てしなく続くから 

そんな人間にたまたま運悪く出会ってしまい これでもかと言わんばかりに破壊された心を救うために主人公が取った行動


私は許せる

ひとがた流し 北村薫

2009-07-28 16:32:55 | 北村薫
ひとがた流し (新潮文庫)
北村 薫
新潮社

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北村さんらしいとてもあたたかい穏やかな小説

アナウンサーの千波は ようやくメインのキャスターの座を手に入れたのに 不運にも病に冒されていることを知る
治療の甲斐なく一年足らずで最期を迎えることになる彼女と周囲の人たちを淡々と描いている

残された時間の最期の瞬間まで懸命に生きる千波
彼女を支える学生時代からの友人達
そして病に倒れてからできた10歳年下の恋人・良秋

ずっと憧れ続けていた女性があとわずか数ヶ月の命だとわかったとき
それでも自分がそばで支えていたいという良秋
残された後のつらさを考えたら逃げ出しても不思議はない
でも一緒に最期までいることを選ぶふたり
『人が生きていく時、力になるのは自分が生きていることを切実に願う誰かが、いるかどうか』なのだと千波は思う

志なかばで若くして亡くなってしまうというのはもちろん悲しいし 本人も周りもさぞかし無念だろう
それでも こうして自分の大切な人たちに囲まれ 最期の瞬間まで温かい時間を過ごせるというのは幸せなことだとも思う


あとがきでの問い
『いちょうやさん(良秋)みたいな男の人いるでしょうか?』
に対する北村さんの答えがまたいい
『います。僕だってああしますよ。』

誠実で優しくて強い人柄
このひと言でますます北村さんのファンになりました

六の宮の姫君 北村薫

2009-06-21 22:38:20 | 北村薫
六の宮の姫君 (創元推理文庫)
北村 薫
東京創元社

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「あれは玉突きだね。…いや、というよりはキャッチボールだ」芥川龍之介が自らの作品「六の宮の姫君」について語ったという言葉

誰とのキャッチボールなのか? 一体どういう意味なのか?

そのなぞを解こうとする主人公“私”の話
言わずと知れた“円紫シリーズ”の4作目 

芥川の予習してから読んでよかった
芥川だけに留まらず さまざまな近代文学の文豪にまで話は広がり
芥川龍之介やその交友と作品の背景が生き生きと描かれていておもしろい
大学の文学部というのはこういう勉強をするのかと思うと それもまたとても楽しそうだ



『やっぱり、女は自分と波長の合う《男》を求めるものね。』

『空気の違いや水の違いみたいなものをね、自分と同じような方向で感じる人、そういう男の人のそばにいられたらどうか。きっと、くすぐったいように嬉しいというか幸せというか、そんな気持ちになると思うのよ。』

『女じゃ駄目なの?』

『抱き締めてもらうには、男の方がいいでしょう。』

『生きていく上で、中空にいるみたいな、人間の孤独を感じたら、理屈じゃなくって文字通り、揺れてる自分を押さえつけてほしくなると思う。そんなの甘えだといわれたらひと言もないけど。』


ちょっとしたことでぐらぐらと揺れて 
誰かに押さえつけてほしい私の気持ちを 
北村さんの言葉は いつもぎゅっと押さえてくれる

鷺と雪 北村薫

2008-12-09 23:02:18 | 北村薫
オール讀物 2008年 12月号 [雑誌]

文藝春秋

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鷺と雪
北村 薫
文藝春秋

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ベッキーさんと英子が日常の謎を解くシリーズの最新そして最終話

偶然「オール読物」に掲載されているのを知り読みました

英子の想いが切なかったです 
夢の中 まっしろにどこまでも降り続く雪と限りない静寂 どこまでも続く鷺の羽の中 淡い想いを寄せる若月と共に舞う英子 
幻想から覚めたときに起こる めまいのするような偶然と奇跡

それでも世の中は無常にひとつの方向に流れていく
昭和11年2月26日のあの事件に向かう動きは止まらない


ベッキーさんが英子さんを諭す場面の言葉が印象的

国語の先生に『願えば必ずかなうものです』と言われた英子は 『願い事なんて十に一つかなうかどうか』なのに先生は無責任だとベッキーにこぼす

対するベッキーさんの答え

『お嬢様がおっしゃったのは、失礼ながら、<いうまでもないこと>でございます。先生が、それをご存じないと、お思いになりますか?別宮には、そのお言葉が多くの哀しみに支えられたものに思えます。お若いうちは、そのような言葉がうるさく、時には忌まわしくさえ感じられるかも知れません。ですけれど、誰がいったか、その内にどのような思いが隠れているか、そういうことをお考えになるのも、よろしいかと存じます』

なんてすばらしい眼を持っているんでしょうか

『願えば必ずかなう』

この言葉は見た目ほど脳天気なものではない 
いろんなことを経てこそ 心からそう思えるのだろう
私はいつも上っつらばかり見て この言葉の裏にある重さをきちんととらえていなかったかもしれない
無差別で邪気のない優しさや楽観は育ちの良さからくるものだろうと考えていたけど 本当は失ったものや痛い傷を抱えてはじめて得られるのかもしれない

ベッキーさんのように きちんとものの見える眼を持ちたいと思う

玻璃の天 北村薫

2008-10-27 20:55:43 | 北村薫
玻璃の天
北村 薫
文藝春秋

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上流階級のお嬢様・英子とその御付の運転手・ベッキーさんが謎を解くミステリーの二作目

時代は昭和初期ということで 英子のいる上流社会では華やかでゆったりとした日々が流れている
謎ときも風雅でおもしろい 浮世絵の入れ替わり 百人一首が鍵になっている暗号 古典を題材に作られたステンドグラス…
「暁」「蛍」「雁」「雪」とくればそりゃ「枕草子」だと思うよ普通…
「伊勢物語」かぁ 読んだことない どんな話なんだろ

一方日々の食事にも事欠く人々も大勢いて 戦争という暗い影も忍び寄ってくる時代
ただ そんな昔のことなのに 現代社会の抱える問題にも通じるものがある

青年将校に対して英子がぶつけた軍国主義への反発
『国家という行進なら、その向かう先は、孔子のいう仁や、あるいは、殺すなかれといった、基本的な徳であるように思えます。それを越えた主義主張を否応無しに強制された時、行進は、歪まざるをえないのではないでしょうか。外に向かっては行為が、内に向かっては心が、です。-わたしのいう自由とは、基本的な徳に向かう行進の中で、右を向き左を向く自由です。鳥の声に耳を傾け、空の雲を見る自由です。-そこから、機械の尊さではない、人の尊さが生まれるのではないでしょうか』
とても正しい理想論 
お嬢様の机上の空論と馬鹿にせず 青年は誠実に答える 
「人を縛る主義主張を否定すれば大義が存在しなくなる 大義がなければ人は私利や快楽を求めて腐った一生を送るのではないか たくさんの飢えた貧しい者達が 胸を張り喜びと共に行進に加われるのなら それがどのような行進でも心から支持する」と…

でもやっぱり私も英子同様 大事な人を危険とわかってる行進には送り出せないなぁ 方向は間違えないで欲しい


はるか昔 すばらしい政治をして立派な教会を作った王様は 十字軍も起こしている
使命感に駆られて喜んで戦いに向かう信仰の厚い人たち その人たちの末路は悲惨なものだったそうで 

その教会を見てきた建築家は英子に言う
『俺の思う美とはね、人の気持ちをたいらかにしてくれるもんだな。眦を上げて、エルサレムに向かわせるなら、神の美じゃなくて、悪魔の美だね。そりゃあ、神を奉じるのは悪いことじゃない。神を内に持つのは、いいことだろう。何かと支えには、なるだろうよ。だがね、俺には、御立派で荘厳な神様なんか、いらない。<わたしよりも、異教徒一人の命の方が、よほど大切なのだ>と説く神がいたら、そういうことを、勇気を持って語れる神が現れたら、その時こそ、俺は神の前に跪くね』
『自分に何が出来る?そう自問した時、どんな人間よりも貧しい生活を送るのは、神様が自分に課す、至極、誠実な罰じゃないかな。俺はね、そういう神様となら、手を取り合って泣ける気がする。-神っていうのは、限りなく無力で、哀れなんだろうな。だからこそ、その悲しみを知る目で、人を見つめる。そういう目で見つめられるから、人は救いを感じられるんじゃないかな』

大義名分も正義も大事だろうけど
その先に必ず幸せがあると信じ込まされて無理やり歩かされるのは好きじゃない
使命感に燃えて歩いてる間は幸せだろう 目的を達成すればもちろん幸せだろう
途中で命を落とすことになってもそれが本望だと幸せに思うのだろう
どっちみち幸福感を味わえることになってるんだ

そんな神様は 私も要らない 

 

街の灯 北村薫

2008-10-03 22:16:15 | 北村薫
街の灯 (文春文庫)
北村 薫
文藝春秋

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北村さんらしい優しい雰囲気のミステリー

時代は昭和初期 上流家庭のお嬢様が謎を解く三篇のお話
ヒロインの英子はまさに古き良き時代の女性といった感じで 清らかで理知的

三話目の「街の灯」がよかった
軽井沢の別荘に避暑に来ていた 英子や友人達やその婚約者
彼らが催した自作映画の試写会でひとりの女性が死んでしまう
その死の真相を解明する英子と運転手のベッキーさん

英子の友人の言葉
『わたしはね、自分のことも駄馬だと思っているの。だから、自分の前に千里の馬が現れるまで待つ気もないわ。むしろ、尻尾をつかんだ駄馬の方が扱いやすいような気がする』
自分の夢と何不自由ない暮らしの為に (駄馬だと思う)資産家の男と結婚してもいいという
この時代の女性って受身で弱い立場かと思ったら相当したたかだ

また貧しい庶民の暮らしを見た英子は 貧富の差を不当なものだとは思うけど でも彼らと同じような暮らしができるかと問われたらとてもできないと言う 
そんな英子をベッキーさんはやさしくたしなめる
『あのような家に住む者に幸福はないと思うのも、ひとつの傲慢だと思います』

豊かな生活を維持するために結婚する女性も つましい暮らしをする庶民もたぶんそれぞれ幸せだろうと思う


本当にいいものが目の前にあっても 自分の目が曇ってたら気がつかないし ただのゴミにしか見えないことさえある
要するに見えているのは 自分の心なんだろな

夜の蝉 北村薫

2008-02-26 21:51:28 | 北村薫
夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
北村 薫
東京創元社

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人の悪意の恐ろしさを書いた二篇「朧夜の底」「夜の蝉」
やさしく清々しい「六月の花嫁」

「夜の蝉」が一番よかったかな 姉妹の葛藤と愛が軸になってるが 
ずしりときたのは お姉さんの恋敵の行動
自分の欲しいものを手に入れるためなら何でもする 人を騙し陥れる『お化け』になってでも…
理性も常識も自分のプライドをも吹っ飛ばして感情の赴くまま生きる こういう人間も世の中にはたくさんいるんだろう
コワイ こわいと思う
その人がじゃない そういうふうに生きられる人がちょっと羨ましいと一瞬思った自分がだ

心に残ったところ

『内に何かを秘めない人はいません。何をどれぐらい表にし裏にするかは人によって違います。どんなにしてもいえないことというのは誰にでもあるのです。ある意味では、その割合こそが、動かしようのないその人らしさを作るのでしょう』

『結局、物事を見るのは自分なのだ。基準は自らのうちにある。』

『要はいう人の心しだいであったかくなるのが言葉じゃありませんか』

『あづさゆみ春になりなば草の庵を早く訪ひてませ逢ひたきものを』

朝霧 北村薫

2008-02-19 21:07:24 | 北村薫
朝霧 (創元推理文庫)
北村 薫
東京創元社

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この本も やはり北村薫さんらしく やさしい

だが『走り来るもの』の中の リドル・ストーリーにはぞくりとした

愛する妻の目の前で 浮気相手の男の言い出した賭けに乗る夫 
彼は目の前までライオンを引き付けて銃で撃ち倒さなければならない 
倒せれば賭けは夫の勝ち 
打つのが早すぎればライオンは倒せないし 遅すぎれば襲われるが 
その前に浮気相手がライオンを撃ってくれると言う 
だがその場合賭けには負ける

さて 結末はいかに
「わたしは引き金を引いた。弾は…。」

女は残酷だ いや 時に残酷になれるってことか


『朝霧』に出てくる和歌もよかった

「朝霧のおほに相見し人故に 命死ぬべく恋ひ渡るかも」
ほんの少し許り出逢うた人だのに、其人の為に、命がなくなる程、焦がれ続けていることだ と言う解釈

切ないな 
現代の女の子達はメールでいとも簡単に好きと言ってしまうであろうに 
昔の人は ただ好きという想いも伝えるのは困難だったんだろう 
どれだけ多くの想いが胸に秘められたまま葬られてることだろう

想いが伝えられるというのは幸せなことだな

空飛ぶ馬 北村薫

2008-02-11 22:13:48 | 北村薫
空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
北村 薫
東京創元社

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日常の中のミステリー
ミステリーと言うほどのものでもないが
人間の優しさとか卑しさとか怖さとか
ひっくるめてさらっと描いてある

「赤頭巾」が秀逸
グリムもアンデルセンも小川未明も好き
それらが絡んでくるから なお好きなのかも…

それにしても自分が女子大生のときって
こんなに清らかで真っ直ぐだったかなぁ…
主人公も博識で穏やかで魅力的な女の子だが
友達の正子ちゃんがもっといい
頭の回転が速くクールな感じなのに 実は情が厚そう

その正子の印象的なセリフ
『キミもね、一回本当に押さえつけられてごらん。人生変わるよ』
うん、変わると思うよ

秋の花 北村薫

2008-02-11 22:07:25 | 北村薫
秋の花 (創元推理文庫)
北村 薫
東京創元社

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読み終わってあまりの結末に呆然としてる

解かれた謎は痛ましい
本当にそこに救いはあるのかと問いたくなるよう

生きていれば
どうしようもないことは起きる
余儀ないことがある 無念もある
でも どんなことにも 救いはあるんだろう 
そう思いたい いや そう信じてる

印象的な文章

『人は生まれるところを選ぶことは出来ない。どのような人間として生まれるかも選べない。気が付いた時には否応無しに存在する自分というものを育てるのは、ある時からは自分自身であろう。』

『百年生きようと千年生きようと、結局持つのは今という一つの時の連続です。もろさを知るからこそ、手の中から擦り抜けそうな、その今をつかまえて、何かをしようと思い、何者かでありたいと願い、また何かをのこせるのでしょう。』

スキップ 北村薫

2008-02-11 22:05:25 | 北村薫
スキップ (新潮文庫)
北村 薫
新潮社

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よかった 読後感とても爽やか

17歳の真理子はある日突然42歳の真理子になってしまう
心は17歳 外側は42歳 夫もいて娘もいる
失われた時間はとても長い
私だったら いや 普通の女性だったら 一番楽しいはずの25年間を失くしてしまったら気が狂うところだ

でも真理子は実にひたむきに前向きに 『今』を生きていく 時には嘆きながら 苦しみながら それでも一生懸命歩く

真理子の夫は言う
『きみを見ていると変わった自分を思い知らされる。成長とは別だ。気持ちは同じつもりでいても、時の波の間を泳いでいく間に、実はその気持ちの向きが少しずつずれて行くんだな。』

そのとおりだと思う
若い頃はただひたすら前を見て上を見て突っ走ってたのに
歳と共に 段々何かをあきらめ 手を抜き こんなもんでいいかと思ってしまう

私も もっと『今』をきちんと生きよう
10代の頃も20代の頃ももちろん楽しかったけど
30代の今そしてこれから
その時その時 今が一番と思えるように

最後 真理子は 自分の選んだ人と もう一度恋を始める これからの真理子の幸せな人生が見えるようでとても素敵なラストシーンだ
いくつになっても 恋をするっていいなぁ