あなたのすきな本は何ですか?

桔梗です
訪問ありがとうございます
いろいろな想いを残してくれたお気に入りを紹介しています

書評の鉄人(リンク追記)

2009-11-29 20:18:20 | 番外編
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今週やっと念願の『書評の鉄人』になりました!!
シリアルナンバー入りのバナーをいただき 嬉しさ倍増です♪


「剣岳<点の記>」の書評で選ばれてます

以下 選評をbk1のサイトより抜粋

◇◇◇

新鉄人誕生! “桔梗”さん

“桔梗”さんは、文芸書を中心に書評を書かれている方です。
注意深く選んだ簡潔な言葉で、作品の核心を的確に捉えています。
優しくわかりやすく、それでいて余韻の残る文章です。

(オススメ:文芸書担当者)

◇◇◇

褒められてる~♪褒められるのって嬉しいもんですね~(*^-^*)
普段 mixiやブログに書いた感想から なるべく言葉を削ぎ落として投稿してます
書き込みすぎず 読んだ人がいろいろ想像できるような余白をつくることを心がけてますが
そういうとこもわかってもらえてるのかなぁと思うととても嬉しいです


これからも 目にしてくださった方の心に余韻を残せるような より良い書評を書いていきたいと思います

書評ポータル
新鉄人誕生!のコーナーに 昨日から一週間掲載されています
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影響力の武器 ロバート・B・チャルディーニ

2009-11-23 16:22:29 | ★ら・わ行の作家
影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか
ロバート・B・チャルディーニ
誠信書房

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人の言うことをすぐ信じてしまう
そして 簡単に人に心をつかまれてしまう

社交辞令やお世辞もすぐ真に受けてしまうし
他人からの親切や褒め言葉を 好意からくるものだと勘違いしてしまう

そんな自分の甘さと単純さは弱点であるという自覚は以前からあり
その弱さをなんとかしたくて ずいぶん前に読んだ「影響力の武器」という本
読んだことが生かされず 相変わらずなのには我ながら呆れる毎日だけど…  
加筆再編された第二版も数年前に出版されていたようで これがその本


Bookデータベースからの内容
『著者は、セールスマン、募金勧誘者、広告主など承諾誘導のプロの世界に潜入。彼らのテクニックや方略から「承諾」についての人間心理のメカニズムを解明。情報の氾濫する現代生活で、だまされない賢い消費者になると共に、プロの手口から人を説得するやり方を学ぶ。』

…とあるとおり 人の心をつかむための様々なテクニックについて詳細に書かれた本

最近 そういった人心掌握のマニュアル本が出ているが さらっと読んだ限りではすべてこの本に書かれている内容をお手軽にしたような感じ


人間の行動に無意識に出てしまう『返報性』や『一貫性』
そして『好意』『希少性』『権威』などに滅法弱いという人間の気持ち 

人の心なんて案外単純で簡単につかめるらしい
これらの心理的テクニックを悪用されてしまうとかなり怖いなとは思う
おそらく営業や販売の仕事をしてる人は 無意識か意識的かに関わらず こうした駆け引き多少なりともしてるのだろう
日常生活でもごく自然に上手に使える人もいるだろうし 
そういうモテる人にとっては 使うという感覚ではないのかもしれない


そんな小手先のテクニックも 生きていくには必要なのかもしれないけど…
そうやって安易に心つかんだり放したりされるのも わかっちゃったときに辛いなぁと思う

傷だらけにならないようにするには 真偽を見極める目か 相手を最後まで信じきる強さか
どちらか持ってないとダメかもしれない

どっちも持ってない場合は…
自分でひとつひとつ傷をふさいで治してくしかないんだろな 多分

なるほど!書評

2009-11-20 17:29:33 | 番外編
オンライン書店bk1の書評ポータル
ぽつぽつと書評の投稿を継続中です

今週は 思わず「なるほど!」と声が出てしまうようなユニークな意見が書き込まれた書評を紹介する“なるほど!書評”のコーナーに取り上げてもらえました♪

最近 思ったように書けないなぁ 言葉が出てこないなぁと思っていたので
嬉しいことです


村上春樹さんの「国境の南、太陽の西」

選者の方の評です
“桔梗”さんの『国境の南、太陽の西』の書評
「人間って まれに感情と理性の隙間にすとーんと落ちてしまうようなことってある」
その言い方、何かわかります。

『わかります』って同調してもらえるというのは嬉しいものですね(*^-^*)



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ジェネラル・ルージュの凱旋 海堂尊

2009-11-13 21:37:40 | ★か行の作家
ジェネラル・ルージュの凱旋
海堂 尊
宝島社

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田口・白鳥シリーズ第3弾

読みながら“あれこの話知ってる?!”って思ったら 「ナイチンゲールの沈黙」と同時進行していたもうひとつの物語だそうで
どうりでその時の話が断片的に登場するわけだ…

白鳥の理屈っぽい長セリフに途中で食傷気味になった「チーム・バチスタの栄光」よりも 私はこちらの方が好み


多くの病院で不採算部門と忌み嫌われる小児科・産科・救命救急
舞台になる東城大付属病院も例外ではなく 奮闘する救命センター部長の速水医師
病院のヒーローでもあるその速水が「業者と癒着してる」という告発に 田口は調査に乗り出す

十数年前 デパート火災で大勢の負傷者が運ばれた
当時まだ駆け出しの速水が陣頭指揮をとり その緊急事態を切り抜けて以来
彼は“将軍(ジェネラル)”と呼ばれ 畏怖混じりの尊敬を集めている

ジェネラル速水は 本当は 収賄で私腹を肥やす悪徳医師なのか?…


経済性と理想の両立

その実現が難しいのは医療に限ったことではないけれど… 
実際の医療現場でも未だ解決策の見つからないこの問題を 巧みに物語に盛り込んでいる


それからタイトルにある“ルージュ”
これは一体何なのかということは 終盤になってやっとわかる

速水の心の片隅にいつも棲んでいた大事なひと
クールな速見は 言葉にも態度にも出さなかったけど
彼にとって一番の支えになっているものは何なのか ちゃんとわかっていたんだな


「ジェネラル・ルージュの凱旋」
期待を裏切らない おもしろい医療エンターテイメント小説


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ラッシュライフ 伊坂幸太郎

2009-11-11 23:44:57 | 伊坂幸太郎
ラッシュライフ (新潮文庫)
伊坂 幸太郎
新潮社

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伊坂幸太郎さん初期の作品
初期といってもあっという間に売れた作家さんだから 数年前か。。。

洒落た会話とテンポのよい展開が持ち味の伊坂さんらしい作品で
いつもながら 登場人物たちが実によくしゃべりよく動く

どんでん返しとか張り巡らされた伏線とかも大好きなので とても楽しませてもらえました


新進の女性画家 
紳士的な泥棒 
新興宗教にはまる若者 
不倫相手と共に殺人を目論む精神科の女医 
失業して家族にも見捨てられた中年男性

この5人を中心に 周辺人物も絡んで交錯するいろんな人々の人生

ある人の行動が誰かの行動へと 次から次へと繋がって
思わず“ピタゴラスイッチ♪”と歌いたくなるような展開 

ほんの数日間の出来事なんだけど 時間軸をばらばらにして しかも視点がころころ変わるので
これがさっきのにこう繋がって…あれはこういうことだったのか…
わかった!と気づく時の快感ったら も~!! 
読みながら 構成の巧さに思わずうなってしまう

話が進むにつれて バラバラだったエピソードがどんどん繋がって やっとひとつの物語が見えてくると 
大きな絵を俯瞰して見てるような気になってきて 気分爽快


それから 紳士的な泥棒・黒澤が要所で語る話がどれもおもしろいのでひとつ

「プラナリア」という原生生物での実験の話
水がないと生きられないプラナリアに ライトをあてて水の場所を教えると 学習して ライトをあてると移動するようになる
だが 何回も繰り返すと“飽きて”やらなくなり死んでしまう
でも状況を変えるとまた学習を続けるらしい

何十年も同じ生活を繰り返し 同じ仕事を続ける 
その延々と続く退屈を人はどうやって納得してるかというと
『人生ってのはそういうもの』と 多くはそう自分に言い聞かせているだけ

プラナリアだって 繰り返し同じことをさせられてたら飽きるんだから 人間だってそうだろう

漫然と同じ毎日を過ごしているよりは正しいと 勤めていた会社からの独立に失敗した友人を慰める黒澤 
自ら口からでまかせという彼の言葉の数々は 真実を言い当ててるように聞こえる

何かを変える・変わるというのは 生きていくのに不可欠なんだろうと思う


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鬼の跫音 道尾 秀介

2009-11-04 21:17:53 | ★ま・や行の作家
鬼の跫音
道尾 秀介
角川グループパブリッシング

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ふと何かに執着して どんどん執着するあまり 踏み外しやがて落ちていってしまう
そんな人間の姿を描いた6つの短編


どれもじわじわと怖いのだけど
心に残ったのは 一番短くてシンプルな「冬の鬼」

『遠くから鬼の跫音が聞こえる』
そんな ちょっとぞくっとするような印象的な書き出しから始まる ある女性の8日間の日記
8日目から1日目へと時間を逆にたどり 過去に遡ると見えてくる ひと組の男女の間にあった出来事

『私たちの心は壊れてなんかいない』

他人から見たら不幸に思えることでも 当人達は幸せだと感じる
どこからが狂っていて どこまでが普通なのか
そのあまりにあやふやな境界線を 私達はひくことができるんだろうか
ひくなら一体どこへ?…そう思ってしまう話


男の人と女の人では 執着する対象が違うのかなと感じる
踏み外すきっかけが 男性の場合は 認められない寂しさだったり 出世欲や支配欲だったり 自分自身のありようで
でも 女性の場合は いつも好きな人への想いだ


他の作品も読んでみたいと思う作家さんをまた見つけてしまいました
次は 積んである「背の眼」いってみようかと思います

◇◇◇

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