魔法飛行 (創元推理文庫)加納 朋子東京創元社このアイテムの詳細を見る |
主人公の女子大生・駒子は身の回りで起こる謎を物語にし 友人である小説家の瀬尾さんに送る 物語とそれに対する瀬尾さんの感想文と 不思議な手紙 最後にそれらが全部つながってひとつのストーリーが出来上がる
さらっと読み直してみてやっと『空を想う』思い出しました
たぶん加納さんも空が好きなんだろう
人工衛星スプートニクに乗せられた犬が聞いていたはずの鈴の音
シャガールの「魔法の飛行」
UFOを信じている男の子 風船
スペースシャトルから毛利さんが送った「ハロー、…」
物語には「空」につながるものがたくさん出てくる
『夢は未来につながっていた方がいいに決まってる。~本当にその方がいい。過去に還っていく夢よりも。』
『空を想う心。そして人を想う心。両者はイコールで結ばれるべきものなのだ。』
『人から人へと向かう心というものは、魔法の飛行そのものだと思わないかい?二人の間に横たわる時間や空間、それに考え方や価値観の相違、様々な実際面での問題-そういった諸々のものを、ときに人はなんて軽々と飛び越えてしまうんだろう。』