今日はローリング・ストーンズ!
THE ROLLING STONES
「Beggar's Banquet」(乞食の宴)
1968年12月作品
全英3位、全米5位
プロデューサーは「ジミー・ミラー」この方の功績が大きい。
「Jimmy Miller」ジミー・ミラー
「汚れたトイレの落書き」オリジナル・ジャケット
UKデッカ、USロンドン・レコードは拒否して「ホワイト」のジャケットに変更させた。
当然メンバーは反対したが勝てなかった。
私もこのジャケットは好きではなかったが今回ブログのためにかなり細かく眺め考えていたので、今の時代となって「ホワイト」より「トイレ」の方がなかなか面白い良いジャケットと感じるようになった。
このジャケットが「ホワイト・ジャケット」の日本盤。
1984年までこのジャケットであったがそれからオリジナルのジャケット「汚れたトイレの落書き」に戻された。
「汚れたトイレの落書き」ジャケットの裏面。
やはりアナログ・レコードのジャケットは大きいので断然らくがきが良く見える。
録音は、「ロンドンのオリンピック・スタジオ」
「ボブ・ディランの夢」と表ジャケットに書いてある。
夢とは?
今やノーベル賞受賞者のディランであるがよもやこんな時が来るとは思っていなかっただろう。
「ジョンはヨーコを愛している」とハート・マークに書かれている。裏ジャケット
「beggars banquet」と異なる文字もある。
この前回アルバム「サタニック・マジェスティーズ(1967年12月発売)」がビートルズの「サージェント・ペパー」を意識したのかストーズらしくなくサイケデリックな音で最悪の作品と評価されている。
私は最悪とも思わないが、やはりブルース・ロックのストーンズは粗々しい曲の方が良いと思う。ファン・クラブでも大問題だったようだ。
それから挽回するためにミック・ジャガーがプロデューサーを先ほどの「ジミー・ミラー」に変更した。
その1曲目があの「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」である。
リフはビル・ワイマンが作ったとも言われている。
ローリング・ストーンズの代表曲、名曲!
全英1位
「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」はアルバムに入っていないので当時はEPで聴いていた。
曲は「サタニック・マジェスティーズ」の中の曲が入っている。
ジャケットがアルバム「ベガーズ・バンケット」よりかっこいいと思う。
Brian Jonesも写っている。ブライアンは麻薬に染まっていたのでその後ストーンズを首になるが1963年7月3日に自宅プールで死亡していた。享年27歳
EPの裏面。曲解説。1968年
4曲入りのコンパクト盤
ストーンズのデビュー盤はLPではなくEP盤であった。
EP盤ラベル A面
LONDONのレーベルはかっこいいね!
「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」は、リアル・ステレオがないか?限りなくMONOに近い中心よりの録音である。
このEPは擬似STEREOに聴こえる。
最新レコードの「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」を聴くと中央に寄っているが少しは広がりを感じることができるので、それがリアル・ステレオなのだろうな。
「ストリート・ファイティング・マン」と「悪魔を憐れむ歌」を聴きたくてEPを買った。
当時は子供でお金もないのでアルバム「ベガーズ・バンケット」は興味がなかった。レコード店にはホワイト仕様のジャケットがあったことは覚えている。
やはり、みんなが興味あるのは「曲が良いヒット曲」である。
曲解説。1969年
このEP盤は「ベガーズ・バンケット」の4曲としてはアルバムの中でもいい曲が収められていると思う。
歌詞カード。対訳はない。
EPシリーズの広告が入っていた。
「セルジオ・メンデス」も良く買った。
やはり「ストリート・ファイティング・マン」がA面1曲目である。
EP盤ラベル A面
CDの曲目
いよいよ「ベガーズ・バンケット」が出来てくるのだが、プロデューサーのジミー・ミラーはドラマーでもありパーカッションでもあったので「悪魔を憐れむ歌」に打楽器が入ったアレンジだと思う。
LPレコードの曲目。
「ベガーズ・バンケット」は、A面1曲目「悪魔を憐れむ歌」とB面1曲目「ストリート・ファイティング・マン」で基本なりたっている。
「汚れたトイレの落書き」ジャケットに曲目のらくがきが書いてあるので探してみた。
SIDE A
1曲目 「悪魔を憐れむ歌」 SYMPATHY FOR THE DEVIL
2曲目「ノー・エクスペクテーションズ」 NO EXPECTATIONS
スチール・ギターはブライアン・ジョーンズ
EPレコードにも入っているので頭にこびりついている。
3曲目「ディア・ドクター」 DEAR DOCTOR
4曲目「パラシュ-ト・ウーマン」
この歌詞はかなり放送コードにひっかる感じだ。
ブログに載せたらすぐ削除依頼されそう!
ストーンズは歌詞の意味が分って面白いのだが、昔は歌詞の対訳は少なかったので良かったのか悪かったのか?
5曲目「ジグソー・パズル」 JIGSAW PUZZLE
SIDE B
1曲目「ストリート・ファイティング・マン」 STREET FIGHTING MAN
このアルバムの最高傑作と言われている。
今思うとギターのリフが「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」に似ている感じもしなくもない?
2曲目「放浪むすこ」 PRODIGAL SON
EPレコードにも入っている。
3曲目「ストレイ・キャッツ・ブルース」 STRAY CAT BLUES
4曲目「ファクトリー・ガール」 FACTORY GIRL
5曲目「地の塩」 SALT OF THE EARTH
2007年にユニバーサル・ミュージックよりレコードが再発され始めたもの。
まだ、アナログ・ブームの始まりであった。
重量盤で200gもある。実際重い!値段もまだ3600円で少し安い。
このころストーンズのマスター・テープはDSDになっていた。
1985年2月
日本のストーンズCDの初回は、「ベガーズ・バンケット」であった。
輸入盤日本仕様。
この時のマスターは英デッカ・マスター。ドイツ・プレス盤。
それから
1986~1987年 英デッカ・マスター
1989~1991年 英デッカ・マスター
1995年 英デッカ・マスター
1995~1997年 米アブコ 旧マスター
2002米アブコ 新マスター(DSDマスター)
と変貌している。
これ以外に日本独自マスターがある。当時アナログ盤マスターを単純にデジタル変換しただけのものだったのでヒス・ノイズが多い最悪のCDであった。
このレコードもDSDマスターを採用している。
このころもレコード・プレスが日本では静岡の「東洋化成」しかなかった。
カッティング・エンジニアは、「手塚和巳」さんだ。
エンジニアによってレコードは音質が変わる。
歌詞カード。日本語対訳付。
音質は同じDSDマスターでもCDよりレコードの方がギター弦の響きなどより高音質である。
ラベルの写真をA面、B面と違う写真にしてほしかった。
ABKCOのマスターになっている。
レコード・ジャケットの見開き写真。乞食の宴
細かい描写が見えないので拡大してみた。
ドラムの「Chrlie Watts」
ジャケットに「チャーリー・ワッツ」のサインがあった。
上がヴョーカルの「Mick jagger」
下がリード・ギターの「Keith Richrds」
ベースの「Bill Wyman」
1992年末にストーンズを脱退している。
スチール・ギター、シタールなどの「Brian Jones」 このアルバムが最後となった。
「ベガーズ・バンケット」のアルバム1曲目に「ジャンピン・ジャック・フラシュ」を入れて「悪魔を憐れむ歌」をA面最後にほしかったなあ!そうすれば全英1位になれたと思し、曲の構成がもっと厚くなっただろう。
ローリング・ストーンズはほとんどメンバーも変わってない現役バンド!
メンバーの仲が良いね。
ミック・ジャガー 74歳
キース・リチャーズ 74歳
チャーリー・ワッツ 76歳
ロン・ウッド 70歳
70歳を超えると身体に衰えが来るのにみんな70歳以上!ロックン・ローラーは元気!
ブルース色が強いので曲の好き好きが出ると思う。
ストーンズは特に歌詞の意味が分るともっと曲を深く理解できる。
よく「悪のストーンズ派」か「優等生のビートルズ派」かと言われた。あなたはどちら?
では、また。
羨ましいです