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岐阜の音楽館(石井式リスニングルーム)

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The Beatles/GET BACK

2018年04月11日 | ロック

本日は「ロック」

THE BEATLES
「GET BACK」Let it be)の海賊盤。

始めはこのアルバムを出す予定だったが、棚上げになってしまった。

「LET IT BE」としては、1970年5月8日 イギリス発売。

英最高位1位、米最高位1位

 

「GET BACK」の「帰れ!」の解釈だが、
当時イギリスでは社会問題となっていた移民労働者の問題があった。
移民たちに「帰れ」という人種差別的な発言で挑発していた。
しかし、誤解をさけるために架空の人物が旅にでるように歌詞を曖昧にした。
ポールは、GET BACKを歌う時いつも小野洋子の方をみていたそうだ。(意味ありげ?)

 

アンソロジーがまだ世に出てない時に海賊盤が多く出回っていた。その中の有名な1枚である。
あまりにも海賊盤が出るのでジョージ・ハリソンが正規盤のアンソロジーを出しても良いとOKを出したと思う。

「LET IT BE」の正規アルバム以前に、このジャケットで検討されていた。

このような日の目を見ないアルバムは2種類ある。ジョージ・マーチンも今回に件について手をつける気持ちがなかったので「グリン・ジョンズ」というエンジニアに編集権を託された。

このアルバムを「GET BACK」という題名で発売する予定であった。


このCDを「A盤」とする。

 曲が「GET BACK with Don'Let Me Down and 9 other songs」11曲になっている。

「ドント・レット・ミー・ダウン」も入っている!(スタジオ・ライブ)

 

 

「オリジナル・マスター・レコーディング」シリーズの1枚。

 

みなさんご存じの LET IT BEの正規盤ジャケット。

これを「B盤」とする。

 

 

ジャケットを検討している時のもので、GET BACKは同じであるが先ほどの「A盤」とは書いてある内容が異なる。

「GET BACK with Don'Let Me Down and 9 other songs」になっていない。

 

「GET BACK」を「LET IT BE」に修正しようとしている。

「GET BACK」OUT(入れ替え)

「with Let It Be and 11 other songs」「LET IT BE and 10 other songs」に修正。
初めは12曲になっている?それを11曲に?

 

 前のジャケットが訂正されたもの。正式B盤の一つ前の公正と思われる。
でも、海賊盤Aとは異なりまったく使われなかったのか?

「LET IT BE」のジャケットは「プリーズ・プリーズ・ミー」のジャケットと同じ構図写真になる予定だった。

正規盤は12曲入りなのに「LET IT BE and 10 other songs」と11曲になっている?

「Apple」リンゴ・ロゴが文字に変わっている。

 

 

「プリーズ・プリーズ・ミー」のアルバム・ジャケット

まったく手の位置など新・旧と同じ!

 

「A盤」の裏ジャケット。

正規盤よりかっこいい!正規盤の表写真を裏面に使っている。

 

上記に「Thanks to Glyn」と書かれてる。

「Giyn」グリン・ジョンズエンジニアで「GET BACK」のアルバムを作る編集権をポールから依頼されていた。しかし、このころは、あまりにもメンバーがバラバラで作品も置き去りだった。ジョージ・マーチンもゲット・バック・セッションについてはやる気がなかった。

それから、ジョン・レノン「フィル・スペクター」に頼んでアルバムを編集してしまった。

このことについてもポール・マッカトニーが気に入らなくビートルズの解散の一因となってしまった。

何かにつけポールとジョンは仲が悪かった!

 

正規盤B盤の裏ジャケット。

正規のAppleロゴの色は「グリーン

 

なぜこのアルバムの時だけ「Apple」がになったのか?
りんごがもう熟してしまったのか。
アップル・レコードは失敗したらしいので終りとして「」なのか?わからない。

アメリカ盤が「」でイギリス盤が始めは「」でそれから「」に変更したという話もある?

 

「A盤」ジャケット中の「英語の曲解説」。

 

 

 「A盤」のCD表面

海賊盤にしてはジャケットの写真も鮮明で綺麗紙質も厚い

 

 「A盤」CD裏面

 

「A」盤の見開き時

 「A盤」CD面

「オリジナル・マスター・レコーディング」シリーズ

音質は、当然正規盤のリマスターのような低音はでないが、「左右のメンバー・バランスが自然」だし、海賊盤の中では高音質である。

 

「COMPACT DISC」のロゴ書体がなんか変?

「AAD」になっている。アナログ・マスターからアナログ・テープを作製し、デジタルCDを作る。

 

「A盤」海賊盤
グリン・ジョンズがプロデュースした「GET BACK」のアルバム
15曲になっている?(アドリブで歌った曲は入れないのかも)

「サントラ盤」としてはA盤のこちらの方が編集が少なく良いと思う。
どちらかというとポールはこちらの生な演奏を望んでいた。

演奏もアルバム「ネイキッド」に近い。

GET BACKはシングル盤と同じものと思われる。

「Don’t Let Me Down」 が入っているがシングル盤とは違う。

正規盤Bと同じ曲があるが、まったく違うテイクなので解説するのも難しい!

演奏は正規盤と比べると散漫なところがどうしてもある。


[収録曲] 色付きの曲は正規盤にない曲(しかし、同じ曲でもバージョンは異なる)

01. One After 909
02. Link Track 
03. Save The Last Dance For Me 
04. Don’t Let Me Down
05. Dig A Pony
06. I’ve Got A Feeling 
07. Get Back

08. For You Blue
09. Teddy Boy
10. Two Of Us 
11. Maggie Mae 
12. Dig It
13. Let It Be 
14. The Long And Winding Road 
15. Get Back (reprise)

 

「B盤」の「LET IT BE」正規盤
フィル・スペクターがプロデュースしたアルバム。

ストリングスやエコー処理がしてある。
「ウォール・オブ・サウンド」と言われていた。

アルバムとしては、今また聴き直すとB盤の方が完成度は高い
ポールも現在となってから「これもいいんじゃない」と認めるようになった。

[収録曲] 

SIDE A
1:Two Of Us
2:Dig A Pony
3:Across The Universe
4:I Me Mine
5:Dig It
6:Let It Be
7:Maggie Mae

SIDE B
8:I've Got A Feeling
9:One After 909
10:The Long And Winding Road
11:For You Blue
12:Get Back

B盤にも「ルーフ・トップ・コンサート」が何曲か処理されて入っているが、あまりにセリフなどテープをつなげて一つの曲にしてあるので素人には初めから通しで演奏されているように勘違いされてしまっている。あえてフィル・スペクターが一つの作品として作ってしまったのであろう。この作業は大変である。

 

余談ですが私が考えるに、B盤に「ドント・レット・ミー・ダウン」と「オールド・ブラウン・シュー」を入れて「アドリブの歌」など無にしていたら完璧なアルバムになったのになあ!と思ったりする。

膨大なゲット・バック・セションのテープをフィル・スペクターが聴いて選びアルバムを完成させたので致し方ない点もある。ジョン・レノンはこのことをほめていたそうだ。ポールは気に入らない!

 

 

「ルーフ・トップ・コンサート」の模様。寒い冬で屋上。鼻水をすすりながら、指がかじかみながら演奏!

録音を聴くとこんな屋外でのレコーディングでもいい音で録音できたのだと思う。8トラック・テープで録音した。

 

「Let it be」日本劇場公開時のパンフレット
昭和45年8月

この時は映画館が超満員だった。今からは考えられないぐらい端から端まで座っていた!
席に座った時、隣の女の子が「食べてください」とミカンをくれた。青春だね?今の時代なら考えられないかも。

 

「LET IT BE」は輸入盤のレーザー・ディスクのみ発売された。そのジャケット。

TVで一度深夜に放送されたのでそれは録画してある。

基が35mmフィルムであるが今の4K技術で処理すれば高画質に出来ると思う。
しかし、なかなか何十年もこの作品のみ発売しない理由を考えてみた。

作品内容がメンバーのぎくしゃくした模様をドキュメントしているので作品としてはビートルズの印象が悪くなるのか?
こんな作品をレコード会社が発売しても売れないと思っているのか?
ポールが許可を出してくれないのか?いろいろ考えられるのだが。

 

パンフレット裏面

ファン・クラブが出していた「LET IT BE」解説書。

「ゲット・バック・セッション」の全曲解説のようなもの。

この中身の写真などを見ると初回限定盤についていた「豪華写真集」に似ている気がする。

 
当時LET IT BEのLPは、初回は「限定盤のBOX仕様、豪華写真集付き、LP1枚」で5000円である。
子供だった私にはLP1枚で5000円は買えなかった! 「アビー・ロード」は2000円。
LP1枚2000円なので、写真集と箱が3000円となる。
やはり高い!

金持ちの友達は予約で購入。
早速レコードを見せてもらったが写真集もそんなに欲しくならなかったし、曲もあまり感動しなかった。友人はテープにLPをダビングしてくれた。
こんな理由でLET IT BEを何年も買わなかった。ビートルズ関係者もこの作品の評価は低かったということは私の子供心に感じた「曲に感動しなかった事」もまんざら間違っていなかったということになるね。

BOX仕様は、中古でかなりの値がついている。私が持っていたら今でもピカピカの状態であったのに悔いが残る。半年でBOX仕様は廃盤になった。

 

裏面。

 

 

ビートルズの中でもゲット・バックは奥が深く説明なんかブログに上げていたらきりがない。

LET IT BEのころは、ビートルズのメンバーも放り投げている感があるので、前回のアルバム「アビー・ロード」と比べるとまったく完成度がいまいちである。

ジョージ・マーチン、グリン・ジョンズではなくフィル・スペクターに頼まなくてはならなかったことに問題があったと思う。ポールも反対であった。要するにメンバー全員が放り出してやる気がなかったということ。

発売の順番として「ABBEY ROAD」より「LET IT BE」の方が先にアルバムが出来ていたが「豪華写真集」が間に合わなくなり仕方なく「ABBEY ROAD」を先行発売したという話もある。8か月後には「LET IT BE」が出た。

 
どうしても人間はお金持ちになると間違った人生を歩かもしれない。
できればメンバーも冷静にビートルズの偉大さを再認識し解散が世界のファンに対してどれだけ影響するかを考え「解散は良くないんじゃない!」と誰かが止めてほしかったと思うのは私だけでしょうか?ポールはジョンと別れたい気持ちが強かった!人間関係はどうしようもなかったのか!

 

海賊盤の音が正規盤と比べ「音が左右逆」とか「曲が長い」「違うバージョン」とかいろいろマニアックな話はありますが、疲れるのでなるべくあっさり紹介しました。あまり文章が長いと読まれている方も疲れると思う。(私だけ?)ただ、どうしても内容が濃いとマニアック的になってしまう。

私のブログはロック、クラシック、JAZZ、歌謡曲、オーディオなどいろいろな方に読んでいただいているので、今回はビートルズをかなり好きな方用に時間をかけて書きました。

ブログで珍しい写真などを見ると私なんかは楽しかったり、うれしくなる。
なるべく写真を細かく載せて解説するようにしています。

楽しんでもらえてますかね?

 

では、また。

 

 

 

 

 

 



1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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楽しいです! (KURO)
2018-04-11 20:52:10
いつも凄いなー
と尊敬しながら読ませていただいています
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