窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

籠ってます、オオハクチョウ

2021-01-23 18:03:24 | オオハクチョウのいる風景

今季の寒気は本気です。12月からマイナス20℃近い寒気が滞在して、アッ

いう間に野付湾全体が凍ってしまいました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

          ★ 籠ってます、オオハクチョウ ★

12月中旬には500羽以上いたオオハクチョウが全面凍った途端に急減しま

した。残った個体は100羽前後。毎年居残る個体数です。

1月3日の早朝に春別川の河口に行ってみると30羽ほどのオオハクチョウが

翼の中に頭を入れ休んでいました。気温はマイナス18℃、例年なら河口から

海側は凍っていないのにはるか沖合まで氷で埋め尽くされています。

日の出前の灰色の世界に薄っすら空の明るみが射しこんできます。眠り込む

オオハクチョウの輪郭が浮き上がってきます。白い羽は灰色に染まり、氷に

同化しています。

キタキツネに襲われないように川の中央で30羽ほどのオオハクチョウが寄り

あいながら眠っています。

周りには居残っているマガモが眠っています。敏感で神経質なマガモがオオハ

クチョウの側で安心をもらい、忍び寄るキタキツネのセンサーになっています。

明るくなるにつれオオハクチョウの群れが浮き上がってきました。


12月13日のコクガン

2021-01-21 21:03:24 | コクガン・ヒシクイ・ガン類

10月はじめに北極圏から渡って来たコクガン。雁の仲間で一番遅くやって来る

雁の仲間です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

             ★ 12月13日のコクガン ★

それから2か月間、野付湾では1万羽近い個体が中継地として滞在していました。

根室海峡周辺を拠点に国後島や太平洋側の浜中湾、厚岸湾などに現れていました。

アマモが採れる時期まで彼らは居たいようです。

野付湾に滞在するコクガンは太陽が水平線から出てくる早朝に外海から群れでや

ってきます。水面すれすれに編隊を組みやってきます。次々と200羽、300羽の

編隊が野付半島の先端を回り込み、野付湾に入って行きます。

わずか20、30分の間に大方の群れがやってきます。明るくなる頃には湾内に

入り、静かなものです。

彼らは夕方まで野付湾で過ごします。

そして夕方、太陽が西の地平線に沈むころ、湾内のあちこちに散らばっていた群

れが飛び上がり、次々と半島の先端をかすめるように出ていきます。

対岸の尾岱沼の街には外灯が付き、暗くなってきています。空の色が藍色になり

飛んでいく群れが見難くなっている中を羽音を立て飛んでいきます。

始めは高く飛んでいるけど、外海に出ると高度を下げ水面に近いところを飛んで

暗闇に消えていきます。


エゾアカゲラの頭

2021-01-20 20:20:39 | 山野の鳥

厳寒期はキツツキの季節です。窓辺に脂身を設置してやると周辺にいるキツツ

キの仲間がやってきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

              ★ エゾアカゲラ ★

わが家の後背地タワラマップの森にはキツツキの仲間が6種類見られます。その

うちエゾアカゲラとコアカゲラ、コゲラ、オオアカゲラ、ヤマゲラがやってきま

す。

毎日やって来るのはエゾアカゲラとコゲラです。毎日来ると「いつでも見ること

ができる」ときちんと観察しなくなります。

これではいかんとやって来るキツツキ撮りに頑張ってみることにしました。

まずはエゾアカゲラから。頭を中心に撮ってみました。オスのアカゲラはの頭の

赤い羽根は光沢のあるしっかりとした羽です。しかも鮮やかな赤です。

白く見える羽も微妙に色がついています。


エゾアカゲラの頭

2021-01-20 20:20:39 | 山野の鳥

厳寒期はキツツキの季節です。窓辺に脂身を設置してやると周辺にいるキツツ

キの仲間がやってきます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

              ★ エゾアカゲラ ★

わが家の後背地タワラマップの森にはキツツキの仲間が6種類見られます。その

うちエゾアカゲラとコアカゲラ、コゲラ、オオアカゲラ、ヤマゲラがやってきま

す。

毎日やって来るのはエゾアカゲラとコゲラです。毎日来ると「いつでも見ること

ができる」ときちんと観察しなくなります。

これではいかんとやって来るキツツキ撮りに頑張ってみることにしました。

まずはエゾアカゲラから。頭を中心に撮ってみました。オスのアカゲラはの頭の

赤い羽根は光沢のあるしっかりとした羽です。しかも鮮やかな赤です。

白く見える羽も微妙に色がついています。


ツメナガホオジロ

2021-01-19 15:15:58 | 山野の鳥

野付半島にはツメナガホオジロも冬季、棲息しています。ユキホオジロに比べ

ると目立ちませんが、10数羽の小さな群れを作ったり、ユキホオジロの群れに

混じって見られます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

            ★ ツメナガホオジロ ★

北極圏に面したツンドラ地帯、亜寒帯地域に広く分布していますが、こちらでは

多くはいません。冬季の羽毛は地味です。地面に降りると見つけるのが大変。

ちょこまかと地面に落ちている種を拾い食べています。海岸線で多く見かけるの

はハマニンニクやアマモの種を拾い、食べているからです。

ユキホオジロと似たような食生活を送っています。嘴も似ています。食べている

種を見ていると、菜種の実ほどの大きさのアマモの実をついばんでいます。

風と波で砂浜に打ち上げられるアマモの葉についている種は多く落ちていて、彼

らの貴重な食糧になっています。

地面を歩いているところを見ると後ろ指の爪が長い。これが和名になっています。

もっと分かりやすいいい名前はなかったのかな。

ユキホオジロに比べると適応性が強いのか特定の場所で見つけるのがむつかし。

強風の特に雪の窪地に入り、ひたすら耐えている姿はいいですよ。