窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

夜明けのスキャット・コミミズク

2020-01-27 18:55:57 | 山野の鳥

寒気は安定しているのに、雪が少ない。おかげで鳥たちはエサどりが楽そうです。

例年なら深い雪に押し出されるように野付半島に現れるコミミズクが今季は、

数が少ないのです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

       ★  夜明けのスキャット・コミミズク  ★

しかも、活動を始める時間帯が遅い。日が沈んでからしか飛びません。理由は

分かっています。他の猛きん類が日中に多くいるからです。ノスリ、ケアシ

ノスリ、ハイイロチュウヒ、オオワシ、オジロワシなどうろちょろしています。

コミミズクはふわふわ飛ぶせいか、よく猛きん類に狙われます。カラスには

追いかけられます。

顔を見ると厳つく強そうに見えるのですが、ひ弱なのです。そのせいで警戒心が

強く、明るいうちに行動を起こしません。

ただし、これまでは餌が捕れず、空腹な時は明るいうちから飛びまわり、全国の

コミミズクファンを喜ばせていた時がありました。今季はファンがいません。

地元のファンとしてはありがたい。じっくりコミミズクと対峙できます。

夕方がだめなら早朝はいかがなものか。運だめしで夜明け前に行ってみました。

すると前照灯をかすめた影がありました。コミミズクが横切って飛んでいきます。

太陽が上がる前までが活動できる時間帯。ヤチネズミも活発に動き出します。

吹雪が去った後だけに水辺の草地をなめるように滑空して行きます。

東の空が薄っすら赤味を帯びるとコミミズクの姿が見えてきました。灰色の

雪原に黒いシルエットがゆっくりと飛んできます。

吹雪を避け、草むらに座り込むエゾジカの上を風に向かい移動して行きます。

カラスもタカ類の気配はありません。この時間帯なら目で探せます。耳で確かめ

られます。



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