野付半島の草原にはシマセンニュウという小鳥がいます。英名はMiddendorf's
grasshopper warbler。グラスホッパーはバッタ、草むらの中から飛び上がり
空中でチッチッチョリチョリチョリと囀りながら、飛び降りてくる様子がバッ
タの飛び方に似てるところから付いた名前です。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ シマセンニュウの囀りが活発 ★
ウグイスに似た小鳥ですが、気をつけて観察しないと見つけづらい鳥です。
北海道道東の海岸線の草地で繁殖しています。
地元の人は「草むぐり」と呼んでいます。草の中で生活している小鳥として認
識しています。夏鳥の中では一番遅く渡ってくる小鳥です。
草の中で生活する都合上、草が伸びてくるのを待ってくる感じです。6月になる
まで低温が続き、植物の成長が遅いんです。
6月はじめにやって来ると、オスはすぐになわばりを持ち、囀りだします。早朝
からハマナスやオトコヨモギ、シシウドの枯れ茎などの上に止まり、一生懸命に
鳴きます。
遅れてくるメスを待ち受け、自己主張しなければならないのです。
ときどき空中に飛び出す、バッタソングを入れて周囲のオスにアピールします。
上手くカップリングができても、メスを狙うソリタリーというあぶれオスが
たくさんいるので、気を許すことができません。
産卵するまで、オスは囀るのに忙しいのです。今は、囀りを愉しめる時期です。
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