野付半島にはニホンアマガエルが棲息しています。6月に入り、暖かくなると
草むらの中から「クワックワッ・・・」という声がしてきます。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ 野付半島のニホンアマガエル ★
声の主を見つけてやろうと、毎度試みるのですが、めったに見つることができ
ません。ハマナスの灌木が点在する草地や水辺のヨシ帯の中で探すんですが、
どこにいるか分からないんです。
海から海霧が押し寄せ、湿気が多い日によく鳴きます。でも特定できず、諦める
ことが続きます。ただ、いつも見つけたいという思いはあるので、花や鳥を探し
ているときにも気をつけています。
出会いは突然やってきます。オオジシギを探しながら歩いているときに、偶然
地面に動く小さなカエルに気づきました。大きさは2.5㎝ほど。小さな個体です。
私の足元でびっくりして動いたようです。踏まなくてよかった。
地面にいたら気づきませんよ。厳寒期に-20度以下になる地域にアマガエルがい
るとは思いませんでした。田んぼの畔にいるようなカエルがいるわけがないと
いう思い込みがありました。
でもいるんです、寒い野付半島の草原に。考えてみれば、太陽さえ当たれば、
草の中は30度以上になります。昆虫がたくさん出現し、繁殖しています。カエル
が生きていける食べるものがいっぱいです。
日本のアマガエルは、北は北海道・利尻島から南は九州・屋久島まで日本の至
る所に生息する、ごくごく普通のカエルです。いるんですが・・・。
最近、どうも学会をにぎわせているんです。実は日本の東西で遺伝的に大きく
異なることがわかりました。いま、その実証調査がされているそうです。
北海道のニホンアマガエルが新種になるかもしれません。
ちなみに北海道はエゾアカガエルとニホンアマガエルの2種しかいませんから。