エゾジカの角が順調に成長しています。5月の初めは出はじめで、T字になった
角の芽がぽわぽわでかわいらしく見えました。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ 艶々、ビロードの角がのびてきました ★
6月に入り、大人のシカが3頭で草を食べているところに出くわしました。すっ
かり冬毛が抜け落ち、鹿の子模様がはっきりした夏の毛色に変わっています。
みすぼらしさが無くなり、毛のつやが出て美しくなっています。頭の後ろから
尾まで背筋に沿った黒い毛の線が力強く、鮮やかです。
早春、艶がなくなり薄汚れ、背骨の両側の肉が削ぎ落されたようにみすぼらし
かったのに、今はすっかり肉が付き、丸々しています。
双葉で出てくるヒマワリの芽みたいに耳の前から出始めていたT字型の角は、
すくすく伸びました。ぽわぽわ感いっぱいだったのに、角の皮膚は黒光りのす
るつやが光っています。
T字が伸び、Y字になり、二又の角になりました。前に伸びた角の先は尖りだし
ています。後ろ側に伸びた角の先は先が割れT字になってきています。
ここからまた2つに分かれます。日ごとに伸びていきます。ビーロードのような
皮の下は血管が発達し、栄養をどんどん送り込んできます。どくどく脈を打っ
てる感じがします。
実際、触ったことがありますが、温かく、感触が柔らかで、ほおずりしたくなる
思いに駆られました。
勢いのある成長まっしぐらの新芽をたくさん食べ、栄養をたくさん摂りこみ骨太
でしっかりとした角を作らねばなりません。この焦げ茶色の艶々した皮の色は
秋の繁殖期のために培われます。
立派な角はメスにもてるかどうかを決めるんです。そのために必死で食べてい
ます。