窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

スキあれば

2020-06-01 23:29:34 | タンチョウのいる風景

干潟でエサ取りするタンチョウやアオサギはアマモに隠れたギンポやカレイ、

エビ、カニなどを見つけ、食べます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

               ★ スキあれば ★

海水が引くと隠れることに自信がある魚はアマモや砂地に隠れ、再び満潮に

なるのを待ちます。

その自信があだになることがあります。魚好きなタンチョウやアオサギは隠れ

ている魚を目ざとく探しだし、引きだします。

ギンポみたいにグネグネする魚は抵抗が激しく、くちばしで挟んでもすぐには

食べることができません。頭を強く挟んで弱るまで、どうしても時間がかかり

ます。悪戦苦闘をしていると干潟に集まっているウミネコが見つけ、上空に

やってきます。

あわよくばかすめ取ろうと狙うのです。泳ぐ魚は上手く捕れるのに隠れている

魚はとることができません。そこで頭を使い、横取り作戦をとるのです。

上空にきて、ホバリングしてタンチョウの気を自分に向けさせるのです。運が

良ければ、急降下して嘴の先から魚を奪うことができます。

成功率は決して高くはないのですが、可能性を求め、試します。気にしている

ときに魚が落ちたりするといち早く降下して、拾い上げ、そのまま逃げます。

労せずして獲物にありつくことができてしまうのです。横取り作戦は毎日、繰り

かえされる出来事ですが、盗られる方も知恵はつきます。

それでも横取りするウミネコはすごいよ。