自分の意見、考え方にとらわれていて違った発想を人に言われて初めて気づくことってよくありますよね?
そう言った他人の発想に驚かされることって多々あると思うんですよ。
少なくとも僕はそうです。
その中で昨日起きたことを書きたいと思います。
昨日僕はクラブハウス(チームメートが集まったりする一室)で夕飯を食べ終わりある選手と話していました。
ある選手は言いました。
「僕、明日人間ドックなんでしゅよ〜」
人間ドック、その言葉と共に先週の苦々しい記憶が脳裏をよぎった。
採血され、バリュームを飲み、ゲップを必死に我慢しながらグルグル回される…
思い出しただけでもゾッとした。
「そうか…大変だな…」
しかし、どうやら彼は人間ドックと言うものを受けたことがないようだ。人間ドックについてきいたことはあるがどんな感じで検査されるのか右も左もわからないらしい。
彼が口を開いた。
「ところで…検便ってどうやってやるんでしゅか?」
あぁ…検便か。僕は先週とり忘れたが過去にしたことがあるためやり方はわかっている。
「朝したのをちょっととって持って行けばいいんだよ」
これでわかるはずだ。
………
あれ?なぜだか彼は不思議そうな顔をしている。
………
「えっ、どうやってとって持って行くんでしゅか?スーパーのレジ袋か何かに入れて行けばいいんでしゅか?」
ん?レジ袋???
あの小さな容器をわざわざレジ袋に入れるのか??
何かが食い違っている。
僕は思わず聞いた。
「どういうこと?わざわざあの小さい容器をレジ袋に入れるってことかい?」
彼は言った
「容器…なんでしゅか?それ?そんなものありましたっけ?」
「あるよ。ちゃんと確認してみな。それの先端にちょっとつけてしまって持って行けばいいんだよ!!!」
彼はフリーズした。
まるで通信制限のかかったスマホのように。
そして、数秒後
「あ〜〜〜〜そ〜〜ゆ〜〜ことなんでしゅね!!!」
彼の表情はとても晴れやかな表情に変わった。
そして、一言放った。
「モノをそのまま全部持っていかなきゃ行けないと思っていました〜〜〜〜〜〜〜〜!」
………………
彼の表情はとてもとても晴れやかであった。本当に見たことのないくらい。そして満足気であった。
僕の表情は大きく口をぽかんと開けていた。そしてその大きな口はふさがることがなかった。