徒然刀剣日記

刀剣修復工房の作品・修復実績と刀剣文化活動のご紹介

伝統工芸と科学

2011-06-12 19:41:48 | ブレイク
伝統工芸の世界では、後継者不足に悩んでいる。

そんな出だしから、TBSのTV番組「夢の扉+」が始まった。
たまたまTVを見ていて、おっ!と思い視聴することに…。

京都工芸繊維大学の濱田先生が挑戦する、匠の技を科学的に解析するプロジェクト。
とても崇高な試みです。共感を覚えます。

濱田先生の研究には、以前に生分解性FRPの研究を個人的に行っていた時に興味を持ったことがあるのですが、濱田先生がこのような試みを行っていたことは全く知りませんでした。

伝統工芸の世界は、確かに継承の危機に瀕しています。
とはいえ、この番組が取り上げる様に、新しい試みが芽吹き始めていることも事実。
特に京都では、産官学が前向きに危機感を持って取り組んでいる事が何とも心強いばかりです。
後は、若い人たちが進んで伝統工芸の場へ飛び込んでくれる事を願って止みませんね。

ではでは、ちなみに関東ではどうでしょうか?
一部の地域を除いて、ほとんど全滅といっても過言ではないでしょう。
特に神奈川においては、古都保存法に定める古都を二地区(鎌倉・逗子)も含有しているにも関わらず、文化や伝統の継承への認識は不十分としかいいようがありません。

これからも、私個人では微々たる挑戦ですが、伝統工芸の新しいカタチに挑戦していきたいと思います。