海軍大将コルシンカの航海日誌

ロシアの作曲家リムスキー=コルサコフについてあれこれ

都響「作曲家の肖像」シリーズVol.82 《リムスキー=コルサコフ》

2011年05月01日 | R=コルサコフ
新幹線を利用してわざわざ東京まで出向いて聴いてきました。
その甲斐あって素晴らしい演奏を堪能できました。

リムスキー=コルサコフの作品のみでプログラムが組まれた演奏会は、オペラ公演を除けば日本では初めてではないでしょうか。
私にとってはうれしい限りなのですが、興行的に成功するかどうかという点になると、余計なお世話ですけど少々不安の残るところ。
しかもあえて有名な《シェヘラザード》を外し、いうなれば2軍メンバーのみで構成された、ある意味「野心的」とも言える試みです。
会場の東京オペラシティ・コンサートホールは、連休中ということもあってかさすがに超満員ではありませんでしたが、7~8割くらいは埋まっているような感じでした。

実は今回演奏された作品は、私は生で聴くのは初めてのものばかり。
正確には《アンタール》だけはかつてロジェベン指揮の読売日響で演奏された「初版」を聴いたことがあったのですが、今回都響で演奏されたのは、作曲者が最終的に望ましいと考えていた「第3版」(そのあたりはプログラムにも明記されていました)で、これはもちろん初めてです。
というより、《シェヘラザード》以外のリムスキーの作品で演奏される機会はほとんどありませんから、まとめて聴けるというのはかなりの「お得感」です。

演奏会は、冒頭に震災で亡くなられた方の追悼のためバッハの作品が奏され、全員で黙祷。
リムスキーの作品は、はじめに《アンタール》、休憩を挟んでピアノ協奏曲、《スペイン奇想曲》、《ロシアの復活祭》と、つまりは作品番号の若い順に演奏されました。
アンコールは予想どおり《雪娘》から「道化師の踊り」。

個々の曲についてはまた後日。