海軍大将コルシンカの航海日誌

ロシアの作曲家リムスキー=コルサコフについてあれこれ

ピアノ曲集ディスコグラフィー(4)~BACH主題による6つの変奏曲

2020年05月25日 | ピアノ曲
BACH主題」については、多くの作曲家が用いて作品を残していますが、リムスキー=コルサコフもまた「BACH主題」を使用した曲をいくつか残しています。
具体的には、《3つの4声のフーガ》(1875)の第3曲「二重フーガ ト短調(BACH)」、《変化のない主題によるパラフレーズ》に含まれている「BACH主題による小フーガ」、そしてこの《BACH主題による6つの変奏曲》です。

《BACH主題による6つの変奏曲》は、すでにご紹介した「R=コルサコフ:ピアノ・ソロ全集」「R=コルサコフ:ピアノ作品集」にも収録されていますが、ほかに2つほどアルバムをご紹介しておきます。

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バッハの名による作品集 (amazon.co.jp)
パスカル・ゴダール(ピアノ)

J.S.バッハ没後250年の特別企画として、BACH主題を使ったピアノ作品を集めたアルバム。
国内盤としてもリリースされていたので、解説が日本語で読めるのはありがたいですね。
その解説によると「だが少し調べてみただけでは、こうした作品をまとめて録音したアルバムなどなかったようなのだ。これはかなり意外だった」とのこと。
ということはかなり貴重な録音ということになりそうですね。

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LE GROUPE DES CINQ (amazon.com)
Bernard Ringeissen (piano)

こちらは「五人組ピアノ作品集」。2枚組みです。
リムスキー=コルサコフは《BACH主題による6つの変奏曲》と、《4つの小品》(作品11)、《熊蜂の飛行》を収録。
ムソルグスキーの《展覧会の絵》やボロディンの《小組曲》などの大作の余白に追いやられて、リムスキー=コルサコフの作品は割を食っているような感じですが、致し方ありませんね。

しかしアルバムの真骨頂はキュイの《18のミニチュア》。
なにしろキュイの作品表にも見当たらないこの曲をすべて録音したのは、このCDが初とのこと。
こちらもまた貴重なものです。

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