かつてセガが販売したドリームキャストという家庭ゲーム機のCMで、自社製品を自虐的に取り扱ったことで話題となりましたが、それに登場していたのが湯川専務なる実在のキャラ。
「セガなんてだっせ~よな」「プレステのほうが面白いよな」という街の子供たちの声を聞いたのが、湯川専務でなくリムスキー=コルサコフ教授だったら...と考えたのが、このパロディです。
***
【ナレーション】
その日、ペテルブルク音楽院教授ニコライ・リムスキー=コルサコフは、驚くべき街の声を耳にした。
(子供二人が話している)
「国民楽派なんてダッセぇよなあ」
「スクリャービンの方が面白いよなあ」
(音楽院の一室)
「そうなのか!?」
(目をそらしたまま黙り込んでいるグラズノフとリャードフ)
「なんてこった...」
(辻馬車の中)
「止めてくれ...一人になりたいんだ...」
(千鳥足で帰途につくリムスキー教授)
「う~い...」
(昼間の光景が思い出される)
....国民楽派なんてダッセぇよなあ...
「ちくしょう!」
(すれ違い様にチンピラ風の男とぶつかる)
「痛いな、オッチャン!」[特別出演:アントン・ルビンシュテイン]
「うるさい!」
「ごめんなさいやろぉ!」
(ボコボコにされる老教授)
(ザゴロドヌイ通りのアパート。妻ナデジュダが笑顔で出迎える)
「お帰りなさ...!どうなさったの!?」
「あたたた....」
(玄関に倒れ込む)
【ナレーション】
立つんだ!教授!頑張れ!国民楽派!
***
今読み返してみると馬鹿丸出しですが、プロコフィエフのような悪童を生徒に持ったリムスキー=コルサコフの晩年の境地は、本当にこうだったかもしれないなと思えるところが、実は気に入っていたりします。
[この記事は「リムスキーダイスキー」に掲載していたものに加筆修正して再掲しました]
「セガなんてだっせ~よな」「プレステのほうが面白いよな」という街の子供たちの声を聞いたのが、湯川専務でなくリムスキー=コルサコフ教授だったら...と考えたのが、このパロディです。
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【ナレーション】
その日、ペテルブルク音楽院教授ニコライ・リムスキー=コルサコフは、驚くべき街の声を耳にした。
(子供二人が話している)
「国民楽派なんてダッセぇよなあ」
「スクリャービンの方が面白いよなあ」
(音楽院の一室)
「そうなのか!?」
(目をそらしたまま黙り込んでいるグラズノフとリャードフ)
「なんてこった...」
(辻馬車の中)
「止めてくれ...一人になりたいんだ...」
(千鳥足で帰途につくリムスキー教授)
「う~い...」
(昼間の光景が思い出される)
....国民楽派なんてダッセぇよなあ...
「ちくしょう!」
(すれ違い様にチンピラ風の男とぶつかる)
「痛いな、オッチャン!」[特別出演:アントン・ルビンシュテイン]
「うるさい!」
「ごめんなさいやろぉ!」
(ボコボコにされる老教授)
(ザゴロドヌイ通りのアパート。妻ナデジュダが笑顔で出迎える)
「お帰りなさ...!どうなさったの!?」
「あたたた....」
(玄関に倒れ込む)
【ナレーション】
立つんだ!教授!頑張れ!国民楽派!
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今読み返してみると馬鹿丸出しですが、プロコフィエフのような悪童を生徒に持ったリムスキー=コルサコフの晩年の境地は、本当にこうだったかもしれないなと思えるところが、実は気に入っていたりします。
[この記事は「リムスキーダイスキー」に掲載していたものに加筆修正して再掲しました]
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