今年は、もう中学受験も佳境ですね。
コロナという、予測もつかない中、受験生たちの努力に敬意を表します。
中学受験をする子どもの中には、「医師になりたい」と小学生のころから目標を定め、
日々大人が想像を絶する勉強をして、入試に臨みます。
今は、ネットが普及し、医学部試験の難易度も、一般の方でも目にするようになりました。
でも、歯学部はどうでしょうか?
歯学部は、歯医者さんになる人が行く学校です。
これは、皆さん知っていますよね。
レベルは、医学部が、私立と言えども、偏差値60程度必要な大学に対し、
歯学部は、国公立を除くと、偏差値40-50ぐらいの学校が実に多いのが現状です。
歯科医の友人が言うには、歯科医という世界は、開業の当てがない限りは、目指さない方がいいようです。
というのも、就職先がない。
大学卒業すると、大学病院に残るか、一般の歯科医院に就職、実家の開業医に就職。
主にこの3択しかないようです。
昔は、医学部に行けれないお金持ちの子どもが歯学部に行き、
卒業後数年で開業というパターンが多かったようですが、
今、歯科医院は飽和状態。
コンビニよりも多いと言われています。
娘の同級生のお父さんも、本当は医学部に行きたかったけど、
三浪しても入れないので、歯学部に行き、開業し、今では大繁盛。
という例もありますが、これは、まれな例です。
飽和状態なので、年収300万円にも満たない歯科医もいます。
それに、友人が言うには、歯科医院を開くには、かなりの資産がいるようです。
あの歯科医院にある椅子。
1台500万円するようです。
器具・機械もかなり高い。
多分今開業するなら、1億円ぐらいないと、無理かも…
と言っていました。
これは、当初見込みがない場合、運転資金や人件費もいるから。
ということです。
医師の場合は、将来払った分は回収できるけど、私立に行った歯科医は、
結構難しいかもしれないね。
また、入試も、推薦の場合、小論文と面接だけ。
という大学もあるそうです。
今は、東京医科大で問題になったので、聞くかどうかはわかりませんが、
寄付金をするかどうかではなく、いくらできるか?
を、平成の初期は聞かれたようです。
友人は、子ども3人とも歯科医になりましたが、面接で1千万は準備できますと、答えたそうです。
それも、別々ですから、寄付金だけで3千万円。
まさにお金がないと、無理な世界。
実力のない推薦入学の場合、入学してからが、かなり大変。
化学や生物ができないと、単位が取れない。
なので、私立歯科大は、留年率が高いのです。
受験生は、歯科医の国試の合格率で、進学先を決めるので、
合格しそうにない学生は、留年させます。
大学の留年率は、本当に受験前には、要チェックです。
また、続きは後日書きます。