科学を考える

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

私の老後私の年金 長尾義弘 著 感想と情報 参考用

2022-11-28 09:40:38 | 日記
長尾義弘さんは、年金関係の本をたくさん書かれているファイナンシャルプランナーでもあり、
NEO企画代表でもあります。
この本を今回紹介するのは、「今まで思いつかなった!!」と言う視点があったからです。

さて、あなたの老後は、「いつから」ですか?
私が子どものころの老後は、漠然と、60歳ぐらいからでした。
実際、今から40年ぐらい前の60歳と、今と比較すれば、
「かなりのお年寄り」でした。
自由業・自営業を別にすれば、昭和の60代は、
引き続き、働く人は、かなり少数派でした。
職場を定年退職した人が多かったのです。
でも、今は、雇用延長で65歳までは、働く方がかなりいます。
実際、私の周囲の60歳代は、毎日でなくとも、働く人が大半です。
恐らく年金の関係で、65歳までは、賃金が下がっても、働く方が多いでしょう。
私の老後の感覚は、退職後です。
ですから、65歳になりますが、もっと働くのか、わが子は巣立てば、退職するのかは、
まだ決めてはいません。

定年になった後の頼りは、やはり「年金」です。
でも、この年金、ひと昔前は無くなるなんて言う話もありましたが、
額は下がっても、まず「消滅」はあり得ません。
なぜなら、もし「消滅」すれば、いったいどうやって生活するのか?となります。
国民年金を40年かけていれば、年間78万円です。
生活保護は、扶助の意味合いが大きいので、交通費や医療費が無料、
ときには家電も支給だったりします。
お住まいの地域にもよりますが、自宅や車があっても大丈夫なことも。
※大丈夫な地域のほうが圧倒的に少ないです
しかも、金額は、年間78万円以下なんてことはありません。
そうなると、国がかなりの負担を強いられます。
ですから、金額の減少はあっても、「消滅」はあり得ないのです。

年金で、よく言われるのは、「繰り上げ」か「繰り下げ」。
65歳が基準ですので、それ以下の年齢である64歳以下を繰り上げ、
それ以上、先の延ばすことを繰り下げと言います。
ただし、一度でも受け取ると、無効の非情な(?)制度です。
よく言われるのが分岐点です。
今の制度なら、分岐点は、77歳10か月から受け取れば、お得。
これは、平均年齢男性約81歳、女性約87歳を考慮しての計算とも言われています。

でも、実際ここまで待つ人は、かなり少ないです。
一般的に年金は、国民年金・厚生年金ですね。
でも、これとは別に、大手に勤務している方は、企業年金があります。
また、個人的にかけている個人年金。
ですから、これらを受け取る人もいます。
というのも、働きながら、年金を受け取るので、そのほうが都合がよいのです。
なぜか?
企業年金は、就業規則によりますが、終身年金の会社が、昔は多かったのです。
今は、企業型拠出年金で、自己責任で組み合わせる会社が増加しています。
これは、投資信託や株など、組み合わせがあります。
個人型もありますが、両方とも、金融機関によっては、口座手数料や
経費もかかりますから、思ったよりも、手取りは少ないと言う事態もあれば、
逆に思ったよりも、かなり増えたと言うことにもなります。
また、国民年金・厚生年金は、最大75歳まで繰り下げれば、利率は、8%です。
投資をして、その分増やせばいいと言いますが、
投資と言うのは、年率3%行けば、かなりいい成績です。
実際、私もしましたが、いいときも悪いときもありました。
また、実際には、生活が苦しいので、待ちきれないと言う現実があります。
ですから、ご夫婦の場合、どちらかの国民年金や、
厚生年金の受け取りをされる方もいらっしゃいます。

この本で驚いたのは、
「働いて夫婦で老後は稼ぐ」不足分を貯金で補うと言う考え方です。
生活レベルを現役と大差なく過ごしたい場合に、
例えば、アルバイトで、夫婦で20万円稼ぎ、不足分10万円を貯金で使う。
もし、2000万円貯金があるなら、200か月あります。
約16年ですね。
1000万円だとしても、8年。
そうすれば、年金は、かなり増額しています。

ただし、この考えは、「長生き」をしたケースに有効、
かつ相続人に残さない場合となります。
年金が増えれば、そのお金で、買い物や施設にも行けれるので、
こういう方法もありますよ。
と書かれてありました。
実際、実母は、自分の介護費用を年金で考え、
貯金を使って、生活をしています。
ただし、年金と言うのは、積立貯金とは違い、
死亡すれば、権利は消滅してしまいます。
※18歳以上の結構な子どもには遺族年金の権利はない
なので、貯金のほうが、残された家族はありがたい面があります。

また、先ほどの話に戻ると、
繰り下げは、75歳など、かなり先延ばしにすれば、手取りとして増えた実感はありますが、
年金が増えれば、住民税や所得税が増えるので、
多少伸ばしたぐらいでは、手取りが増えた実感はありません。

逆に、年金を受け取ってしまうと、障害者になってしまっても、
障碍者年金は受け取れません。

この辺りもよく考えて、繰り上げ・繰り下げをしていきましょう。

いろいろ勉強になる本です。
是非年金に興味のある方は、一読なさってみてください。












コメントを投稿