地球の裏からまじめな話~頑張れ日本

地球の裏から日本頑張れ!の応援BLOGです。
証券関係の話題について、証券マンとしての意見を述べていきます

いやはや・・・

2005-09-28 05:40:40 | その他よん
みなさま、本当に申し訳ない!
決して忙しさを理由にはしないが、いずれにせよ体力的に、家に帰るともうほとんど「バタン・キュー」状態で、腰を落ち着けてこのBLOGになかなか取り組めずに居ました。
何せ会社でどうも今までのように時間が無いために、マーケットからネタを拾うこともままならずにすみませぬ。

今日は最近の話題を少々・・

阪神電鉄の株式をご覧になっているだろうか。
多分阪神優勝!も絡んでこのところ連日のストップ高。但しここで注目したいのは株式ではなくて東証のCBなのである。
この阪神電鉄#9回債と言うのは、今月末で満期償還になる。最後は100で償還になるわけで、しかもプレミアムも当初は多少付いていたので、普通に行けば100で終わったはずだった。
ところが、である。株が連日の高値、ゆえにCBのプレミアムはあっという間に剥げ落ちて、あとはパリティーベースで株価を追いかける追いかける。。
昨日だったか、もうCB値段148円とか付いていた。
この株が動き出したとき、実はCBにも異変が起きていた。
パリティーがようやく100程度の時、103円とかで買いたい、と言う注文が張り付き始めたのである。
正確な株価は覚えていないけれど、これはすなわち、例えば市場で500円している株価のモノを515円で買う、と言う意思表示と経済合理性においては同等である。
さて、この時点でこれは何を意味したか?
そう、株式市場で時価500円の株を1億円分買おうとすれば、それは20万株買わねばならない。しかしながらCB市場で単純にCBを1億円分買えば、それはその株をほぼ20万株買ったのと同じことなのである・・
つまりこれらの段階で、ある筋が、とにかく何でも良いから株式を大量に取得したい、の意思があったと推測できた。
その段階で静かに噂されていたのが、バックは堀江氏率いるライブドアが阪神を欲しがっている、とか或いは村上氏率いるMACファンド、だとか色々あった。
が、結局本日の5%ルール報告にて、そのバックがMACファンドであった事が明らかになった。

ご本人及び阪神側は「単なる純投資」とのコメントを発表していたけれど、果たしてどうなのでしょうね。
それにしても村上氏、やはり目の付け所が違うなぁ、ときっと誰もが思っているでしょう。

これは本当に良い例だが、このように市場にて株式を大量に買えないような場合(例えば毎日の出来高が少ない等の理由で)、その当該会社がCBを発行していれば、そのCBを買うことによって同じ経済効果を得られると言う事がままある。
東証上場モノは別として、特にユーロやスイスで発行されているCBに関しては、業者がポジションを持っていれば、或いは大量に持っている投資家が売りたい意思があれば、比較的簡単に大きなロットで手に入る。
CBと言うのは実はそんな側面もあるのである。
もちろんそのCBのパリティーが50しかない場合、それをいくら買ってもそれを株に転換する際の株コストが非常に高い所に張り付いてしまうが、ただ、そのCBを保有することによってその潜在株を占領できると言う事実は、やはりCBを発行している企業の株式に投資されている方々は頭の隅に留めておく必要があるだろう。

今日は短くてごめんね(笑)