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『トロン:レガシー』懐かしのバーチャル空間へ

2010年12月17日 | 派手だった映画

原題:TRON:LEGACY  3D   (G)
2010年・アメリカ(127分)
               
製作:ショーン・ベイリー、ジェフリー・シルヴァー、スティーブン・リズバーガー
監督:ジョセフ・コジンスキー
脚本:アダム・ホロウィッツ、エドワード・キッツィス、リチャード・ジェフリーズ
音楽:ダフト・パンク
出演:ギャレット・ヘドランド、ジェフ・ブリッジス、オリヴィア・ワイルド ほか


鑑賞日:2010年12月17日 (新百合ヶ丘)

鑑賞前の期待度:★★★★★

1982年製作のSFファンタジー『TRON』から、28年を経て公開される続編。


エンコム社のCEOとなりデジタル業界のカリスマとなっていたケヴィン・フリン。
ひとり息子サムに、
自らがプログラムした理想郷グリッドの中で「奇跡が起きた」と語った後、失踪する。
それから20年が経ち、27歳となったサムに、
突然父親からのメッセージが届く。
父の友人アランに促され、閉鎖されたゲームセンターを訪れたサムは、
物質電子変換装置によってグリッドの中へと送り込まれ、
命がけのサバイバルゲームを強いられることに・・・


とにかく、懐かしさと期待感で胸を熱くして観に行きました。
3Dメガネをかけ、スクリーンを見つめると、
ディズニーのキャッスル・ロゴから、すでにTRON的3D!
「おお!」と、小さくうなってしまいました。

父親失踪後、
27歳になったサムとエンコム社のひと騒動が冒頭にあった後、
いよいよ、父親ケヴィンが店長だった(トロンのエピソード)古いゲームセンターを訪れることになるサム。

ここからは、懐かしさで胸が高鳴りました。
店内に入りブレーカーをオンすると同時に、JUKE BOXから鳴り響く懐かしの曲。
ジャーニーのセパレイト・ウェイズ。
「そうそう、前作もジャーニーだった!」
力強いドラムのリズムに、ぼくの心臓もアップビート。
さらには、ユーリズミックスのスィート・ドーリームス。
「ああ、もう堪らんなぁ。」

などと思っていると、
「さぁ、来た。いよいよだぞ。」
ついにサムも、仮想世界へ転送される時が!

「うおおおおおおお!きたぁぁぁぁぁぁ!」
「これだ。この世界が見たかった~!」
あとはもう、待ちに待った期待通りの世界で物語が進行。

COOL!
COOL!
COOL!

光とスピード感溢れる美しい映像。
半端なく細部まで作りこまれたCG。
アナログからデジタルへ、(地デジ化のPRじゃなく。)
28年の歳月がCGの効果をここまで進化させたのかと、ただ感無量。
しかも、3D。
レースシーンや空中戦シーンで、頭を軽く左右に振ったりしながら見ると、
リアリティが倍増。
自分もその世界に入り込んでいるような錯覚に。

奥行きといい、空間の広がりといい、
この映画は、たしかに映像革新!
素晴らしい!!

でも、
物語が、
「う~~ん・・・・」
残念ながら革新的ではないかな。
せっかく映像が革新的に仕上がっているのだから、
それに見合うテーマなり、概念なりを語って欲しかったのだけど、
“人類の未来を変える”というほどの迫力・説得力、
あるいは新鮮味には欠けたストーリー。
(そこがディズニー映画の限界なのかな?)
実に惜しい。

映像には、かなり盛り上がれたのに、
ストーリーで、少し“モヤッ”と、してしまいました。


美しくも革新的映像度:★★★★★★★★★★★★★★★★★★
オリヴィア・ワイルドがKawaii度:★★★★★★★★★
やっぱりジェフ・ブリッジスは良い度:★★★★★★★★★
ダフトパンクの出演&音楽がグッ度:★★★★★★★★★★★★★★★★★★
デジタル・ドメインのVFX度:★★★★★★★★★★★★

鑑賞後の総合評価:

個人的に、ハードル高めの期待をし過ぎてしまったようです。

                                  

余談ですが、
クルー役のジェフ・ブリッジスの顔が30代のまま老けていないのには、驚きました。
あとで、『ベンジャミン・バトン』の時に開発されたテクノロジーを使用したと知って、納得。



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