原題:INTOUCHABLES(PG12)
2011年・フランス(113分)
監督&脚本: エリック・トレダノ/ オリヴィエ・ナカシュ
出演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シー、アンヌ・ル・ニ ほか
鑑賞日:2012年10月11日 (渋谷)
最強のふたりは、やはり最強だった。
この設定で、このストーリー。
作り話のような内容だが、本作は実話がベースだというから驚く。
フランスのユーモアに笑い、
すがすがしく感動!!
<ストーリー>
全身麻痺の大富豪のフィリップは、新しい介護者を探していた。
スラム出身の黒人青年ドリスは、
失業手当をもらうため、カタチだけ新しい介護者の面接を受けに来た。
だが、フィリップはそんなドリスを採用することにした。
立場も環境も異なる二人の間には、いつしか友情さえも芽生え……。
フランス語の原題[INTOUCHABLE]と、英題の[UNTOUCHABLE]は同じ意味だけど、
邦題は、[最強のふたり]としていた。
「では、このふたりが最強たるゆえんは何だろうか?」と、ふと考えてみた。
フィリップは全身麻痺ながら、大富豪で財力という強みがある。
ドリスは、フランス社会の下層にいながら、ユーモアを失わない強さがある。
そんなふたりがタッグを組んだから最強なのか?
いや、
年齢や生まれ育った環境はもとより、
雇用者と被雇用者、介護者と被介護者・・・立場さえ異なる二人には、
何より、先入観や偏見に囚われない強さがあったからではなかったか。
フランス社会にあって、
人種偏見、障害者に対する先入観をもたないふたりだったからこそ、
個人と個人、互いをひとりの人間として認め合い、
馴れ合いではない友情を育み、
最強の物語を紡ぐことができたのではないだろうか。
繰り返しになるが、本作が実話をベースにしているということに驚く。
な~んて、そんな理屈は抜きに、おとなが楽しめる映画であることは、
間違いない。
小規模公開からスタートしながら、興業収入が10億円を超えたヒット作なのも、
納得の1本。
主役ふたりのコンビネーション:★★★★★★★★★★★★
脚本の良さ:★★★★★★★★★★★★★★★★
仏女優Audrey Fleuretの魅力:★★★★★★★★★★★★★
やっぱり、EW&Fはいい!:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ヒトラーに笑った:★★★★★★★★★★★★★★★★★
余談:
サッカーの親善試合、日本対フランス戦後、
フランスのコメディアンがTV番組でフクシマをネタに日本選手を揶揄していたが、
あれをユーモアだとするセンスはいただけない。
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Ais |
コナさん評の「すがすがしく感動 !!」にピッタリなイメージでした。
まさに、納得の一作でした。
たしかに、いい映画でした。
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