原題:GONE(G)
2012年・アメリカ(94分)
製作:シドニー・キンメル、ダン・エイブラムス、クリス・サルパテッラ、
トム・ローゼンバーグ、ゲイリー・ルチェッシ
監督:エイトール・ダリア
脚本:アリソン・バーネット
音楽:デヴィッド・バックリー
出演:アマンダ・セイフライド、ジェニファー・カーペンター、ダニエル・サンジャタ、
セバスチャン・スタン、ウェス・ベントリー、キャサリン・メーニッヒ、
エミリー・ウィッカーシャム ほか
鑑賞日:2013年6月21日 (川崎)
個人的に、
主演のアマンダ・セイフライドの魅力に最近ハマッてきていることもあって、
雨が降る中、先の読めない失踪スリラーを観にシネコンへ。
<ストーリー>
1年前、若く美しいジルは何者かによって拉致され、
森林保護区の奥深くで監禁されたが、
何とか自力で脱出してきたと言って、警察に助けを求めた。
だが、彼女の言う証拠が見つからなかった警察は、
ジルの虚言だと判断し、捜査を終了した。
その後ジルは、
精神科の治療を受けながら妹と二人で暮らしていたが、
1年後、カフェでの夜勤明けから自宅に戻ると、
妹のモリーの姿が忽然と消えていた。
「奴が再び現れた!」
犯人が自分と間違え妹を拉致したのだと確信したジルは、
警察へと駆け込むが、やはり取り合ってもらえない。
已む無く、自ら妹を見つけ出そうと犯人の足取りを追うが、
事態は悪化していくばかりだった。
果たして、ジルは妹モリーを救い出せるのか?
それとも、すべてはジルの虚言なのか?
孤立無援の中、ジルが辿りつく真実とは?!
いやはや、この失踪スリラーは、先が読めませんでしたねぇ。
そもそも、主人公ジルの言っていることが本当なのかどうか。
妹を救い出すため、犯人の足取りを追うため、とはいえ、
行く先々で彼女の口からは嘘がスルスルと出てくるのだから。
そのあたりに、虚言症と判断されたという設定が反映されているんだろうけど・・・。
でもね、
主人公を演じるのがアマンダ・セイフライドだもん。
彼女がただの嘘つきだなんて、とっても思えない。
彼女がかつて拉致監禁されたのは嘘じゃないと思い、
同情しながら見てしまう。
これが、リンジー・ローハンあたりが演じてたら、
間違いなく疑いの目で見てしまうところなんだけどね。(笑)
一言で言えば、アマンダ・セイフライドのファンなら見逃せない1本。
『レ・ミゼラブル』の可憐さからは一転、孤軍奮闘の強い女性を演じているけれど、
それでも、スクリーンいっぱいに映し出される彼女の顔に、その表情に、
ずっと引き付けられっぱなしでした。
終始、ハラハラ、ドキドキしながら観られた作品。
個人的には、
レイ・ボーズマン警部補を演じたマイケル・パレ(『ストリート・オブ・ファイヤー』)が、
懐かしかったぁ!
アマンダの魅力度:★★★★★★★★★★★★★★
先の読めない展開度:★★★★★★★★★★★
ハラハラ、ドキドキ度:★★★★★★★★★★
強い女子度:★★★★★★★★★★★★
現実の問題度:★★★★★★★★★★★★★★★
鑑賞後の総合評価:★★★☆
余談:
『レ・ミゼラブル』に出演していたアン・ハサウェイもそうだけど、
アマンダ・セイフライドも演じる役柄の幅の広さに驚かされる。
清純な役柄から、内面に闇を抱えた怪しい役柄、
芯のしっかりした女性も演じれば、
アクションもこなし、濡れ場だって惜しげもなく演じられる。
出演作も、ファンタジー、アクション、ラブストーリー、ミュージカルと、
ジャンルを問わない幅の広さ。
日本では、こういうタイプの映画女優がなかなか育たないのが残念。
まじめな余談:
この物語の背景にあるミッシング・パーソンという現実に、ゾッとする。
ある日突然、近親者が消え、音信不通になったとする。
行方不明になったと警察にうったえても、
子供以外の場合、事件性や犯罪の証拠が無ければ捜査はされない。
自らの意思でいなくなった、つまり家出として片づけられてしまう。
だが、その後数年たって、じつは事件の被害者として発見されるというケースもよくある話。
日本では、毎年約10万人が行方不明となり、うち1万人が行方不明者のままだという。
果たして彼らは、どこへ消えたというのだろうか?
GPS機能が充実した現代社会で、毎年1万人も消えたままというのも恐ろしいことだ。
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