かえるところ

田舎のおうちで何をしよう。ひとまず家族でリフォームし、私は野菜を作ってみよう。

鬼瓦

2006-04-27 23:09:52 | 古民家再生
瓦屋さんの工房へ
おじゃましました。
日本各地の建造物の
瓦を手作りされています。

敷地内には
たくさんの鬼瓦や
しゃちほこが
所狭しと並んでいて、
その多彩な表情に驚きました。

鬼瓦やしゃちほこって、
その名の通り
しゃちほこばったものの
イメージがあるけれど、
時代をさかのぼるほどに
個性豊かで
あいきょうにあふれ、
形もいびつで
手作りの暖かさに包まれています。

写真のものは
知り合いのかたに頂いた
古い鬼瓦。
(ちょっとカンザに似てる?)
どこかユーモラスで
チャーミング。
ヨーロッパの寺院などの
至るところから
にらみを利かせている
ガーゴイルを思い出しませんか。

さてさて、
いくつもの部屋が
コノ字型につながった工房を
歩み進むにつれ、
瓦作りの奥深さを実感。

図書館やお城の近くの広場などに
お城に使用されているしゃちほこの
原寸大レプリカが展示してあるので
それは以前からよく目にしていました。
だけど単に
大きくて、つるっとしていて美しい
という印象でした。

それが不思議なものです。
静かな工房で、
設計図を前に
へらを片手に
息を殺して
粘土を形にしていく、
そしてそれは
熱い熱い窯で焼かれて、
それはもう大変大きいので
数人がかりで仕上げていく、
そんなのを知ると、
同じものを見ても今度は
妙に暖かく、どっしりと感じるのです。

お仕事中にもかかわらず
ありがとうございました。
早く失礼しないとと思いながら
ずいぶんゆっくりと
楽しい時間を過ごしてしまいました。

古家の方は、
今やっと正面の古い軒瓦を
撤去し終わったところです。