東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

昆虫少年

2010年03月23日 | その他
マイフィールドで偶に出逢う昆虫少年がいる。毎年セミの鳴く頃によく出逢うのだが、昨日写真を撮影していると、後ろから、あ、どうも、こんにちは!と声が聞こえきたので振り向くとその昆虫少年だった。お!元気か、確か君はセミが物凄く好きだったね、今はまだセミのいない季節だけど今日は何を探しに来たの?と尋ねるとヤブキリの幼虫を捕まえにきましたと言う。丁度いま新生固体を見つけて撮影したばかりだったので居場所を教えると笑顔で観察し始めた。一緒に観察しながら彼に話を聞いてみると今年、定時制の高校に入学したとの事だった。小学生の頃から昆虫好きで、まわりからは気持ち悪がられ、友達があまりいないらしく、捕まえた昆虫を家で飼って観察するのが大好きらしい。セミ意外にもヤブキリ、キリギリス、カマキリ、ナナホシテントウ、にこだわりを持ち、昆虫意外は何が好きかと尋ねると京浜急行が物凄く好きでその他の電車は嫌いらしく、かなりのこだわりようだ!色々と彼の好きな昆虫類の生態について尋ねると発生時期や羽化間もない固体の体色や産卵時期、僕も知らないような事まで知っている凄いヤツ!ん~確かにマニアック過ぎて友達ができないのが分かるが彼はとても素晴らしい昆虫少年だと思う。ここ数年、昆虫シーズン中マイフィールドを訪れても他に昆虫採集をしている子供達を見かける機会が少なくなった。必死になって蝶やトンボを追いかける子供達の姿を見ない。。。やはり海外産のカブトムシやクワガタムシに魅かれる子供達が多く、お金で買える世の中...それはそれでよいけど彼みたいな昆虫少年少女が少しでも増えて欲しいと思う。昆虫の住む環境を知り、探す楽しさ、見つけた時の感動!手で触れた時の感触!そして飼ってみる。人間として絶対に必要な感覚だと僕は思う。

キタキチョウ(キチョウ)も越冬から目覚めた。

AF-S VR Micro nikkor ED 105mmF2.8G(IF)


また逢おうじゃないか昆虫少年。


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