東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

何時でもトンボ思考

2023年09月24日 | トンボ
例年9月中旬から活動が見られるアキアカネ。
三連休中、沿岸部の水辺でその姿を探したけれど、長引く真夏日が影響しているのか、
皆無。。。

コフキトンボ(オビトンボ型 メス)

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
アキアカネを探しているとヨシの葉に止まる通称オビメスを発見。
トンボ科やサナエトンボ科の多種の習性に見られる、暑さを回避するオベリスク姿勢。
その逆バージョンで、時には腹部を下げて静止するのがコフキトンボの特徴。


タイワンウチワヤンマ ♀

Nikon D810+Ai AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED
草はらでカマキリを探しいる時にばったりご対面。60mmマクロでチャレンジしたけれど逃げられた。
トンボのメスは産卵時以外は水辺から離れた場所で活動している種類が多い。

ベニイトトンボ ♀

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
前日の雨が残る草はらで発見。このベニイトトンボのメスも産卵時以外は水辺から離れた場所で見る。
トンボ思考だと前日が一日雨で活動ができない場合、翌日が晴れると活性が上がるパターン。すると...

ベニイトトンボ ♂

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

ベニイトトンボ(交尾)

Nikon D810+AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

ベニイトトンボ(連結産卵)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
以前までは6月下旬頃から7月に産卵の観察だった。しかし、近年のデータでは猛暑だと水辺に出て来ない。その真実を確かめたくこの三連休は同じ時間帯に訪れてみた。すると、16日の土曜日以外は水辺の日影にオスの静止場面が見られただけで産卵は観られず。敬老の日の体感気温は猛暑に匹敵していて、正午の水辺にはシオカラトンボのみ。ベニイトトンボは夏のトンボだけれど猛暑が嫌いだと判明。

ベニイトトンボ(連結個体)

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED
ガマ、ヨシの抽水植物が強い太陽光を遮り、水面に覆うタヌキモは遮光カーテンで高水温になるのを抑えつつ、水質浄化作用の役割とベニイトに産卵場所を提供。素晴らしい環境。今のところは自分が管理に関わっているので環境維持はされているけれど、この先は温暖化の影響や管理体制の変更で維持できるのかは正直わからない。自分に出来る事は、極力、管理側に理解を深めて保全するしか他はない。

撮影日:9月16日


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