東京昆虫記

東京の自然環境に棲む昆虫たちの生態写真
.My Real Insects Photo Style in Tokyo.

池のヤゴ調べ

2022年03月08日 | ヤゴ
アズマヒキガエルの観察は程々にして、この日の本命は自然池に棲むヤゴ調べ。

Nikon D810+AF-S Nikkor 20mm f/1.8G ED

娘と一緒に網でガサガサ採集。

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
ダメージを考慮して持ち帰らずその場で撮影する為、あらかじめペットボトルに準備していた水を、白いトレイに入れ、ゴミやチリはスポイトで除去。直射日光がヤゴの下に濃い影を出してしまうので、それを軽減させるため、半透明のビニール傘をディフューザーの代わりに使用して、種類別に撮影した。(多少のレタッチあり)

クロイトトンボ

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
イトトンボ科のヤゴが数多く採れたので選別してみると全てクロイトトンボのヤゴ。アジアイトトンボとアオモンイトトンボのヤゴは何処に潜んでいるのだろうか。クロイトトンボよりも浅いエリアにいるのかも知れないので、次回は浅場を中心に掬ってみたい。

ショウジョウトンボ

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
クロイトトンボの次に数多く採れたのはショウジョウトンボのヤゴ。
成長段階が異なり右側の翅部に泥が着いた個体は終齢幼虫。

シオカラトンボ

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
成虫は付近に水辺が無い公園や空き地やなどでも見られる一般的な普通種。
シオカラトンボのヤゴをじっくりと観察したのは今回が初めてかも知れない。

ヨツボシトンボ(終齢幼虫)

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
東京都区部では超希少種に入るレアなトンボ。このヤゴの棲家は上記の3種類とは異なり、植物が繁茂する浅い場所を好んでいる様子にある。シオカラトンボのヤゴに似ているけれど、より複眼が大きく角張っていて毛深いのが印象的。

集合写真

D300S+AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
ヤゴ以外は、ギンブナ、カダヤシ、ヌマエビの一種、アカムシ。

観察、撮影した後は、採れた場所にリリース。

Nikon D810+AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
期待していたヤンマ科のヤゴが採れず残念だったけれど、今回、予想していなかった在来種のギンブナの生息確認ができた事も嬉しく、ヤゴを含めた池の中の生きもの調べもまた楽しい。次回は河川に棲むヤゴを調べに行こう。

撮影日:3月5日


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